日本でも、五輪延期発表後、一気に、新型コロナウイルス(COVID19)の警戒レベルをあげてきました。
一定地域・国に3か月以上滞在する場合、当該国のビザ・在留許可手続き以外に、当該地・国の在外公館または外務省ホームページより在留届を提出しておくと、海外安全情報や当該地域・国の安全情報が配信されます。

刻一刻と事態が変化している世界のパンデミック対応。
3月26日0:15に到着した、日本国外務省本省からのメールを転載・シェアします。


1:メール転載
2:私が感じている・身近で心配している世界のCOVID19情勢
3:今後の展望
でブログ記事をまとめました。

 

1:外務省のメール転載(3月26日0:16受信)

全世界に対する危険情報の発出(新型コロナウイルスの感染拡大を受けての出国制限措置や航空便の運休による出国困難)(新規

【危険度】
●全世界(各国・地域に発出している危険情報とは別に,全世界に対して一律に発出するものです。)

レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(新規)

【ポイント】
●渡航先の国・地域において行動制限を受けたり,出国が困難となる事態を防ぐため,不要不急の渡航を止めてください。

1  外務省が発出する「海外安全情報」には「危険情報」(注1)と「感染症危険情報」(注2)があり,こちらは「危険情報」となります。

2  世界各地で,新型コロナウイルスの感染が拡大しており,それに伴う国境閉鎖や外出禁止令等の措置により邦人旅行者等が行動制限を受けたり,航空便の突然の減便又は運航停止(各渡航先のみならず経由先の場合を含む)により影響を受ける事例が発生しています。

3  ついては,渡航先の国・地域において行動制限を受けたり,出国が困難となる事態を防ぐため,不要不急の渡航を止めてください。

4  この全世界に対する危険情報は,これまで各国・地域に発出している危険情報とは別に,全世界に対して一律に発出するものです。
各国・地域に発出している危険情報に記載している治安情勢やテロ等に関する情報も,引き続き有効です。特に,従前の危険情報において,渡航中止勧告(レベル3)や退避勧告(レベル4)を発出している場合は同勧告を踏まえて行動してください。

5  新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じて,別途,感染症危険情報を発出している国・地域がありますので,あわせて確認してください。

6  また,外務省としては,各国における入国制限措置等について情報収集し,海外安全ホームページに掲載していますので,そちらも確認してください。

<参考>
○海外安全ホームページ:新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

7 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)


注1:「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、中・長期的な観点からその国の治安情勢をはじめとした、政治社会情勢等を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。

注2:「感染症危険情報」は、新型インフルエンザ等危険度の高い感染症に関し、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域について発出される「海外安全情報」です。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(危険情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5138
○領事局政策課(感染症危険情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
 
2:私が感じている・身近で心配している世界のCOVID19情勢
モンゴル国:感染地域からの引き上げ帰国者の陽性患者9名+アンフオトゴン(フランス人・最初の感染発覚者)は治療中。
14日間の隔離観察期間後、陰性・無症状の人は、自宅待機14日間を条件に帰宅していきます。
3月16日から隔離観察期間がスタートしている避難帰国チャーター便4便からの乗客乗員1000名弱が3月30日から自宅待機になります。
モンゴル国ではすでに、2人以上が街中で会うことは禁止。不要不急の用事は自宅待機原則。
4月1日に感染国からの引き上げ帰国者の避難チャーター便飛ばすことが発表されました。

4月以降は、国内での二次感染予防と陽性患者の隔離治療が強化されるでしょう。
現時点で陽性患者10名のうち、3名が深刻な重症化。うち、2名は、搭乗時に軽い咳、発熱など症状が出て最後尾でビニールシートによる密閉隔離措置で帰国。1名は症状安定ながら陽性と言われていましたが、隔離観察措置後2日以内に重症化。
イタリア渡航者の重症化が早いようです。
 
4月28日まで全面的に国際便の運航停止。4月の帰国者の感染状況・症状や世界各国の感染状況によって、国境封鎖が延長される可能性もあります。

モンゴルでは、国内にウイルスが持ち込まれてしまっている現在、国内二次感染の拡大を防ぐことが最大ミッションです。
なぜなら、感染症に対応できる医療機関・医療スタッフのキャパが小さいうえに、このCOVID19(新型コロナウイルス)の治療法・治療薬が確立していないためです。厳戒態勢はまだまだ続きます。

オーストラリア:外国からの帰国者・旅行者からの感染発覚・二次感染を憂慮→6か月間の国境封鎖措置
モンゴルスタントチームが「マーベル」のディズニー映画撮影に参加していて、現在5名が4月1日まで自主隔離されています。
俳優トム・ハンクス夫妻がオーストラリア滞在中に新型コロナウイルス陽性で隔離治療中を発表。
現場プロデューサーがトムハンクスとシドニーで会ったということで、全スタッフ・キャストが3月21日から4月1日まで自主隔離観察に。
これをうけて、6月まで契約延長ということでしたが、オーストラリア政府の6ヶ月の国境封鎖発表によって、4月中に撮れる分まで撮って、残りは10月以降に撮影再開という対応になり、アメリカ・香港・中国のスタントチームは5月初旬から帰国という方針に変更。
ところがモンゴルチームはオーストラリア直行便がないため、在豪モンゴル大使館に避難帰国の希望は出したものの、チャーター便の確保手配が難しいと言われ、途方にくれている状態です。元気いっぱいの20代から40代のスタントマンたちなので、当人たちは感染の恐れもなさそうなのは安心材料ですが、夏の国内撮影やイベント繁忙期前に帰国できるかどうかが心配です。
あんまり不安とか「どうするの?」ときいても当人たちもどうにもしようがないので、こちらでバックアップできること、リクエストがあったことに淡々と対応しています。
 
アメリカ合衆国:NYを中心に重症患者・死者増加中
ニューヨーク市はアメリカ市民の3割が集中する大都市だそうですが、感染拡大がすごいことになり、都市封鎖(ロックダウン)措置が取られています。
私が留学していたカンザス州のような片田舎ですら、感染者が発覚。
PCR検査が有料で、社会保険に入っていても、保険診療ですら$1000かかるという高額医療費もあって、おそらく軽い症状だと病院にもかからない、というアメリカ市民のセンチメントも影響して未自覚症状の潜伏期間中に感染拡大しているようです。
 

3:今後の展望

気がかりなのは自分が暮らすモンゴルよりも、後期高齢者の両親が暮らす東京の状況です。
オリンピック開催を前提に、感染者数の実態報告があんまり信用できなかったような感じ。
延期発表後に都合よく感染者数が激増、週末の不要不急の自宅待機要請。
初期対応の遅れ、後手後手の対応。
NHKの街頭インタビューを見ても、会社員の方々ですら、危機感と対応に対する覚悟が甘いのがにじみ出ています。
学校の子供たちの休校対応も、今は健康第一。慣れない状況で子供たちもストレスがたまり、在宅ワークの親御さんもストレス増大もやむなしですが、そのストレスよりも感染リスクの回避を優先しなきゃいけないっていう危機感が足りないように思います。

ヒステリックな予防や感染不安を煽る必要はまったくないとは思うけれど、すでに国内感染が拡大している状況で、自分もキャリアとなって拡大拡散してしまう可能性があることを考えて、拡散予防対策をしてくれないと、いつまでたっても、安心材料が出てきません。

3月当初はモンゴルのCOVID19対策の報道を追うので精一杯で、モンゴルの防疫措置が当たり前、と思っていましたが、世界的に防疫措置が遅れ、感染拡大は深刻な状況に陥っていることがわかってきました。

希望的観測もあって、3月いっぱい、遅くてもゴールデンウィークまでには落ち着くのかなぁと期待していましたが、モンゴル国内でも5月、6月まで緊張状態が続くことを覚悟せねばいけないなって考えています。
 
草原のわが家の活動も、かなり防疫対策を徹底しながら、最大幸福・最大満足を引き出せるようなコンセプトとコンテンツを今まで以上に意識してプログラムを再構成します。
今、重要なのは、お客様とスタッフの安全安心健康維持と家畜たちの世話を含む牧畜経営の継続です。

防疫封鎖が解除されたら、すぐ対応できるようにツアー準備をしつつ、封鎖が長引いても朗らかに暮らせる経済活動基盤の構築を目指します。

もはや、新型コロナウイルスとの闘いは私たちの日常生活の一部であり、経済活動でのリスクヘッジの最大要素です。
 
防疫対策に振り回されるのではなく、警戒しつつ、脇に置いて、経済活動のリスクヘッジをしながらも、本来の活動理念・目的を踏まえたお客様のご要望に応え、期待以上の学びや気づきを提供・共有できるように、もっともっと「生きる」ってことの本質と向き合いながら、エコツアープログラムを進化させていきます。
 
 
 
モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんでした。 「モンゴルで○○やりたい!」夢を叶えるお手伝いをするノマドコーチ・エコツアープロデューサーです。 モンゴル語―日本語ー英語の通訳・翻訳が得意です。

 

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