COVID19(新型コロナウィルス)の感染拡大が欧米に広がり、いよいよ、パンデミック本格化、の様相ですね。
1月末、多分、そうなるんだろうなぁ、と薄々覚悟はしていたけれど、海外拠点で旅行一本のビジネスってモデルはなかなかしびれる展開で、これからどうなっちゃうんだろうなって感じ。

モンゴル国での新型コロナウイルス事情、どうなってるか?
で久々のブログ再開をしてみます。

1:モンゴル国での感染状況
2:モンゴル国の防疫措置
3:今後の展望 
こんな感じで記事をまとめてみました。


1:モンゴル国での新型コロナウイルス事情

フランス人の感染者がモンゴル国で自主隔離観察期間14日間の要請を無視し、ウランバートル市内でビジネスミーティングや外食をし、さらに鉄道で移動するなど、4日間+同じ国際便に搭乗していた乗客乗員と接触したことで、濃厚接触者、間接接触者含め、600人近くが隔離検査状態になるなど国内感染の恐怖・不安が一時期、すさまじく高まりました。

旧正月明けに道路封鎖解禁の予定が、3月2日に入国したこの感染・未自覚症状だったフランス人が3月7日にドルノゴビ県ウランバドラフソムにあるウラン鉱山開発会社のキャンプサイトで発症。これを受けて、そのまま3月11日まで道路封鎖・国内便・鉄道・地方路線バスの完全封鎖となりました。
当初は、この最初の感染事例になってしまったフランス人は、モンゴル人から「ウイルスを持ち込んだ犯人」としてバッシングを受ける不安やモンゴル国内の医療事情などに対する不安でかなりストレス状態にもなりましたが、ウランバートルの国立感染症研究センターに搬送され、入院初日は、所長が当直で対応するなど医療スタッフの献身的な治療によって、信頼関係も築き、回復に向かっているとの発表でした。
アンフ-オトゴン(最初で最後)というあだ名もつけられたりで、バッシング転じて、早期回復を祈るフランス語のメッセージがフェイスブックで飛び交い、差し入れもあったりで、モンゴル人ってほんとに弱ってる人には寛容なんだなと印象付けられました。

その後、国外からの帰国者、約1000人弱が、3月15日から17日までの間に、韓国・日本・トルコ・ベルリンから入国、空港からそのまま検疫機関指定の施設に全員が搬送され2週間の隔離観察・検査治療を受けています。

 

 

3月20日現在で感染確認(PCR検査での陽性)が7人。隔離入院・観察中の人はモンゴル全国で1100人弱です。
国内での二次感染は今のところ確認されておらず、外国から入ってきた人達も完全隔離状態なので、国内での二次感染・三次感染の危険はない、ということになっています。

今後、カザフスタンとロシア連邦からの帰国者が陸路で入国してくるので、そちらの措置も気になるところです。

今のところ、国内で隔離観察処分になっている人のうち、国内で二次感染は認められた人はいない、とのこと。

 

 


2:モンゴル国の防疫措置

*感染源侵入を防ぐ水際対策;国際線の運航停止・国際列車と陸路の国境封鎖8(貨物列車とトラック輸送のぞく)
*感染拡大予防:
 教育機関の封鎖/緊急を要しない病院外来の抑制・集会や大会・映画館や劇場など人が集まる密閉空間での活動禁止・フィットネスジムやサウナの営業停止で感染クラスターの発生を抑制
*公道往来・公共機関・お店などでのマスク着用義務・外食産業の営業時間の制限・食料市場・日用品市場以外の市場の営業休止
が主な防疫措置です。

●防疫鎖国措置:
2月28日から3月11日までの予定だった国際線(成田ーウランバートル直行便・韓国便)運行停止が、無期限で停止だった中国(香港マカオ含む)、ロシア便、ベルリン便、イスタンブール便などすべての国際便の運航停止、陸路封鎖(3月20日からロシアからの物流は再開)が3月末まで延長強化されました。

ただし、3月20日の午後に、国家非常事態特別委員会より、、この国際線運行停止措置および非常事態特別警戒態勢の期限が4月30日まで延長され、国際線全便の運行停止・国境封鎖が延長が発表されました。
ちーん・・・一時帰国して、桜流鏑馬観戦とか、流鏑馬のお稽古したり、桜のお花見したりする・・・という目論見は断念です。しょぼん。
 
 
物流についても3月28日までストップ。ただし、石油系燃料等の輸入の関係上、ロシア国境からの流通は20日から再開。

モンゴルが全面的な国境封鎖したことで、モンゴルに足止めをくらった旅行者や出張予定者あるいは、3月16日にモンゴルの医療事情に不安がある在留邦人などの避難帰国を希望する人は、逆に感染国で暮らしているモンゴル人の避難帰国のための検疫特別チャーター便の往路便に乗って緊急帰国、その後、3月15日から17日までに、ソウル・成田・ベルリン・イスタンブールからの4便で900人余りが帰国。そのうち、韓国からの帰国者・イタリアから、中程度および重症の感染患者がモンゴル国内に入ってくることになりました。

日本からの直行便も含め、現在のところ4便分、900人余りは、完全に防疫封鎖された空港を降りてから、健康問診と体温等の確認、そして防疫対策をしたバスに乗って、そのままウランバートル近郊のサナトリウム等で完全隔離状態で検査・検疫観察を受けています。
 
重症・重篤者が出てしまうと、隔離施設以外に人工呼吸器・人工心肺などICU設備が必要になりますが、それらの設備を持っている医療機関が限られているモンゴルの医療事情では、かなり深刻なことになってしまいます。
潜伏期間が当初想定していた14日間以上で1ヶ月以上でPCR検査でも複数回の検査で陰性でも肺炎発症、死亡という例も外国ではあるため、市民に不安は広がっています。

以前、こういう未知の感染症は正しく恐れる、正しく予防をすることが必要、とブログやフェイスブックでも投稿してきましたが、これからがモンゴルの防疫対策も正念場となります。

感染者・潜在感染者を国内にいれることで、二次感染の拡大不安が広がり、わざわざ外国にいる感染源の可能性がある人を連れてくる必要があるのか?という意見ももちろん出ているわけですが、フレルスフ首相の発言で、「国内外全てのモンゴル国籍者は生命・健康の安全を保障されるべきであり、モンゴル国政府は、在外モンゴル人も含めてその安全を確保するために全力を尽くす義務がある」としています。
ただ、隔離施設、病床等の防疫対策の対応キャパの問題もあり、避難用チャーター便の今後の計画は、現在隔離観察中の人達や感染・発症者の病状などの状況を見て、判断となっています。

今のところ、3月16日から18日までの避難帰国便から4機分、1000人弱の隔離観察・検査入院期間14日間を経てから、その後のチャーター便を飛ばす予定とのこと。
3月16日発の防疫特別便に乗りそこなった帰国希望の在留邦人と一時滞在中の日本人は、モンゴル政府との交渉で追加チャーターに乗れるかどうかの可能性を大使館が交渉するという話でした。

逆に、モンゴルから日本への国費留学生で日本渡航を希望している人の対応も検討されています。


欧米・韓国・中国・日本・カザフスタン・ロシア連邦等に留学・仕事で行っている帰国希望者のチャーター、陸路での帰国等の検討を続けています。

外国からモンゴルへ特別便に搭乗して入国する場合は、問診表の正確な記入と体温測定、機内での常時マスク着用(機内で2時間ごとに新しいマスクと交換。機内食等のサービスはなし。)、症状がすでに出ている場合は搭乗拒否あるいは最後尾で密閉シートで隔離措置をとったうえで搭乗。症状の有無に関わらず、乗客全員、政府指定の検疫隔離施設で14日間、隔離観察・検査治療措置を受ける(自己負担)となっています。

今、モンゴルに取り残された状態で、帰国希望の方は在モンゴル日本大使館領事部・総務部にご相談ください。

●感染クラスター発生予防措置
学校封鎖は3月30日までの予定が、4月30日まで延長が決定になりました。
引き続き、テレビ授業(オンライン授業)を継続するものの、約1カ月分の延長補講が必要になることが確実。
これによって、多分、夏休みなどのスケジュールにも影響が出てきます。
18歳=高校卒業&大学入試を迎える生徒たちについての対応は今も検討中。

密閉空間で人が沢山集まることが感染拡大の要因ということで、映画館・フィットネスジム・サウナ・マッサージ・宗教活動の集会・20人以上が集まる研修・講義・スポーツ大会・イベント・コンサート・舞台演劇等の活動は3月末まで禁止です。

0歳から12歳までの子供がいるお母さんは在宅ワークできるように職場・雇用先が調整するように行政指導がありました。
 


3:今後の展望


国際線の運航再開については、まだはっきりしていません。一応、日本直行便の運航停止は3月28日までとなっているのですが、現状、どうなるかは、各国の防疫措置の状況や感染拡大状況などによって判断されるようです。
 

学校教育については、4月末までは今の状況で学校封鎖措置を続けて、通学・校舎・寮が感染クラスターにならないようにする方針です。

今のところ、国内二次感染者は出ていないので、地方間幹線道路の封鎖は解除されています。

カザフスタンからの陸路移動の国境が再開されたことで入国してくる人達の検疫措置はバヤンウルギーの地元行政・非常事態局・医療機関の対応になりますが、14日間の検疫隔離措置は必須事項なので、それに対応できる人数制限が行われる模様。

WHOのパンデミック宣言により、世界各国、かなりシビアな防疫措置をとるようになっているので、ある程度の感染拡大がピークに達したら、その後は、おさまってくるでしょうが、それまでの期間というのが、潜伏期間が長く、かつ、感染経路がいまだはっきりしていない状況だと、そう楽観的にはなれないんだろうな、と。

医療的な感染拡大と防疫対策という攻防とはまた別に、国際流通・工場等の生産活動・あらゆる経済活動を正常化するまでにもかなりの時間が必要ですね。

さらに、モンゴル国の経済も今回の防疫措置で少なく見積もって93%減を覚悟と言われているし、その他の国でも、少なからずの経済的ダメージがあるのだろうと。
外国に行って感染して国内に病気が持ち込まれた、という流れから、どこの国も、不要不急の外国旅行を控える方針になるのは致し方ないことです。

モンゴル旅行業協会のほうでも、この事態はかなり深刻に見ています。
ほんとは今週末にウランバートルで予定されていたモンゴル国際旅行業フェアは4月12日に延期されていましたが、今の状況により、10月半ばに仕切り直しとなりました。

 

ツアーオペレーター各社は、外国からのキャンセルが相次ぎ、休業届を出すところも。
弊社も3月のお客様はすべてキャンセル。ゴールデンウィークのお客様もキャンセル。
さらに地方の移動・宿泊が外注のところは、料金が業者から出してもらえず、結果的に見積もりも出せず・・・愛想つかされちゃうんじゃないかと不安も抱えていますが、致し方ない状況です。

幸い、6月から8月のお客様からのキャンセルのお話が出ていないのがせめてもの救いです。

このような事態になる前から、すでに資金繰りショートで立ちいかなくなっていた弊社としては、いよいよサバイバルが厳しくなってきました。

とはいえ、まだもうダメだーとなっているわけでもなく。
自分の気持ちや姿勢としては、とにかく、今の状況を正確に把握し、お客様とスタッフの安心安全と、家畜たちの健康の維持管理最優先で、なんとか節約しながらやりくりしていこう、という感じです。

二転三転するたびに厳しくなっていく防疫措置がいつまで続くんだろう、というのが、読めなくなってきています。

JICAは青年海外協力隊・シニアボランティアの一斉引き上げをすることになったとのこと。
モンゴル国に派遣されていたボランティアはすでに全員帰国済み。

今、世界中がパラダイムシフトをせまられているんだなぁって実感しています。

色々、ふさぎ込むことが多く、「コロナストレス」なんて言葉もあるみたいですが、とにかく、流れを見極めて生き残るしかないですよね。

悪いことばかりに目を向けてしまうと、気がめいってきてしまいます。

まあ、モンゴルでのいいことといえば、
*渋滞がなくなった
*道端に痰や唾、鼻水を飛ばす人がいなくなった
*清潔な暮らしが徹底されるようになった
*リモートワーク・テレビ授業などで在宅でできる可能性が広がり、教育の地方格差が若干うまりつつある
*家族の時間が増えた

といったことでしょうか。

 

元々、3月末くらいまでは、毎年、休業状態で家畜の世話に専念しているので、あまり痛手とかビジネス的な絶望感を実感できないでいます。

 


モンゴル旅行業協会としては、フェイスブックのプロフィールフレームで、こんなの作ってました。


旅行は延期、キャンセルしないで!
#Tourismstrong

モンゴルホライズン代表兼業遊牧民のちかぽんでした。 「モンゴルで○○やりたい!」夢を叶えるお手伝いをするノマドコーチ・エコツアープロデューサーです。 モンゴル語―日本語ー英語の通訳・翻訳が得意です。

お互いに免疫力をキープし、コロナストレスに負けないように、いっぱい笑って、いっぱい休んで、制限のある不自由の中でも、楽しく暮らしましょう。

 

 

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