モンゴルだるま@モンゴルよろずコーディネーター兼業遊牧民です。
モンゴル国内旅行業者の「国のナーダム観戦チケット事前予約」がちょっと混乱している模様。

各社、国のナーダムの開会式をスタジアムで見学するための外国人旅行者用ちけっとの争奪戦で大変なことになっているようです。
いわゆる外国人旅行客用としてブロックされている座席数は3000席で、この件についての調整・申込みのために、MTAは法人会員に希望チケット数の申請を5月半ばから呼びかけてまして、それをチケット管理をしているウランバートル市観光局に提出していたのですが・・・

ふたを開けてみれば、3000席に対して8000を超える希望が殺到。
MTAに年会費を払っていない企業とか、旅行業者以外の団体機関からの申し込みもあり、その辺の調整で大混乱。

スタジアムでの観戦はもちろん迫力があるし、素晴らしいパフォーマンスの開会式は現場で見る価値あり!ではありますが、交通規制がしかれ、スタジアム近辺に特設される駐車スペースの権利をとったり、通行許可などもとらねばならず、大変なことになっちゃうと思うんですね。

運よく、スタジアムで開会式をご覧になることになるツーリストの方々は、ツアーオペレーターたちの壮絶な争奪戦で勝ちえた戦利品として、しっかり享受、満喫していただきたいと思います。

一応、シリンバンクとして親しまれているガラス張りのウランバートルシティ銀行の北側入り口(恐竜やナーダム競技の木彫りがある)から入るウランバートル市観光局がチケット取扱いしていることになってるのですが、1ヶ月半前から予約している業者さん達ですら入手困難になっているところ、一般の個人ツーリストにはたしてツーリスト席のチケットが販売されるのかは疑問です。(*7月6日から発売されることになりました。)一般チケット販売情報はコチラ

5月半ばの段階ではチケットは1枚US$25とネットニュースでも発表されていたと思うのですが、ある業者さんによるとUS$50くらいでの取引になっているとのこと。それでも入手できない、という状況、ひぃ!ですね。


実際、大手旅行会社さんは世界中から大きなツアーエージェントさんとの提携で何百人、何千人ものお客様に対応しているわけですから、チケットが入手できる、という前提で作ってしまったツアーで、いざとなったら「ごめんなさい、チケット取れませんでした」では済まないはず。

まぁ、このチケット争奪ラプソディーは、相撲会場となるスタジアムの開会式のある日のもので、それ以外の日は大したことないし、一般車両は通行証をとらないと近づけませんが、公共バスは使えるし、一般席はほとんどタダ同然で見られてしまうので、開会式はテレビで楽しみ、その後、ほとぼり醒めたあたりで相撲を現場で観戦、というのが気楽でよろしいのではないかしら?

弓競技とかシャガイ射的競技は無料で観戦できます。
競馬会場は、ウランバートル市郊外のフイドローンホダグというところですが、専用のレイルバス・公共バスが無料で送迎サービスをするとのことです。
競馬も普通に観戦するだけなら無料です。
ゴール付近の観戦用席は大手ツアーオペレーターさんやスポンサー企業・馬主さん達などが特設しているものなので一般の人は使えません。

業者間でも、毎回ぶーぶー文句が出るし、ツーリストさんにとっても、この段取り・仕切りの悪さにはご不満もあるとは思うんですけどね・・・

世界無形文化遺産に登録されちゃった「モンゴルの男の三競技・ナーダム」ですから、観光資源の目玉であるのも当然のこと。
その割に、器のキャパやクオリティが残念な感じなのが残念です。

国のナーダムのスケジュールを決めたり、運営の仕切りをしているのは、国家ナーダム委員会で、チケットの管理や公共バス・レイスウェイバスの無料サービス等のしきりはウランバートル市の行政がやっているので、しがない旅行業界だけでは、いかんともしがたい・・・。

ちなみに、国のナーダムスケジュール(発表されたのは6月26日でした)はコチラをご参照ください。

国のナーダムは規模がやたらとでかく、ざっくりとしていて人ごみが多く、はぐれる迷子になる人続出だったり、名物の「ナーダムホーショール」は年々、中味は薄っぺらく、価格は高騰しているのですが・・・やっぱり、ぐだぐだいいつつも、会場行くとお祭り騒ぎな雰囲気に血が騒ぐんですよねー。

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