モンゴルだるま@地方巡業中のモンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
今月は遊牧民業務はスタッフの皆さんにおまかせして、プロジェクトコーディネート・リサーチの仕事で地方巡業をしております。
久々の外回り。
2週間余りもオフィスを留守にするというのは久々のことで、留守番業務関係が心配ではありますが。
やっぱり、地方は楽しいなぁ。
普段みたことのない風景。
草の様子や家畜の群の広がり方や通り過ぎる各地方の冬営地の家畜小屋や家畜囲いの作りなどなど、様々なことが刺激になります。
留守番の中でも一番重要な遊牧管理部隊・引っ越し部隊長のガナー君からいくつかの業務連絡。
ゲル、買いました。
ガナー君のウランバートルに借りていた本拠地を全面撤収しました。
吹雪でゲルの屋根がぐちゃぐちゃになり、室内浸水しました。
とまぁ、想定内なお話。
そして、羊・山羊・牛の口蹄疫予防接種が完了しました。
これは、東部地方で去年から発生し今年の3月ごろは、うちの近くの往来も検疫対策部隊が車両のタイヤ等の消毒をやっていたりしていたのがようやく沈静化したらしい、という話でしたが、夏が近くなると家畜の東西南北の往来が激しくなるので、予防接種は必要です。
これは国=行政の国家安全対策のひとつなので、予防接種代や獣医さんの巡回費用は国家予算で賄われるため、遊牧民は無料で受けられるサービスです。
獣医さんの巡回のメリットのひとつは、家畜の飼育法等についての指導も受けられることです。
前回の記事で羊・山羊・牛の去勢の儀式をする、とご案内させていただきました。
今年は、暖かくなるのがちょっとはやいので、ハエやアブなどが出て、傷口にウジがわいたり、化膿したりする前に早く去勢したほうがいいよと言われたとのこと。
それで、私が地方出張している間に去勢作業をしてしまってもよいか、との相談でした。
儀式をいろんな方と共有してモンゴル遊牧文化の知恵や哲学、技術などについての理解を深めていただけたらいいなぁって思ってはいるのですが、何よりも家畜の健康が第一です。
去勢作業は、涼しく、3日間くらいは雨雪などが降らない、といったタイミングを見計らって行います。
今週・来週は、ちょっと雨・雪と晴れ・強風の繰り返しなので、タイミングを見計らうのが難しい状況ですが、天気予報や経験を駆使して、「よきにはからえ」ということでお願いしています。
去勢したあとの、「たまたま粥」はとっても滋養があってお肌ぷるっぷるになるし、おいしいので楽しみにしていたので残念ですが、タイミングを逸することが怖いですからねー。
まぁ、天候などの状況を見ながら、ってことになります。
幸い、まだ正式な参加表明はきていないので、身内だけで済ますこともできる段階ですしね。
最近のモンゴルでの携帯電話事情やインターネット事情はだいぶ改善していて、こうして、地方
(今はホブド)にいても、連絡が取れるというのはありがたいです。
毎日、ネット環境があるわけではないし、移動も毎日600㎞前後でわりとハードなスケジュールではありますが、なるべく更新したいと思っています。
旅の写真というほどのものは今、ひたすら移動しまくっているので、大したものはありませんが。
とりあえず。
口蹄疫に関しての対策ができたのはよかったです・・・。
ワクチン接種についての是非は日本とはちょっと哲学が違うから「それでほんとにいいの?」って言われると、地元のやり方に従うしかありません、っていう立場です。
自分のところだけ、モンゴル国の家畜伝染病予防法に準じたやり方をしない、ということで病気を発生させて、地域の皆様にご迷惑をかける、というわけにはいかないし、しょうがないよね。
去年はバヤンウルギーでも口蹄疫が発生し、しかも夏の時期に封鎖された地域があり、観光業関連では少なからずの影響がありました。私たちの仲間のところからも相談があったのですが、「早めに自分たちの馬を移動させて、封鎖されていない地域でのコースを提案したほうがいい」とアドバイスしました。
おかげで私たちの直接のお客様ではなかったけれど、大切なエコツーリズム普及活動の仲間たちのエコツアービジネスには打撃なしで、お客様にもご満足いただけたーとの報告があり、ほっとしました。
口蹄疫は偶蹄類の家畜皆が感染する伝染病なので、野生のシカやガゼルなどが家畜と共存しているモンゴルでは完全に撲滅させることは難しい病気です。
そうした事実を踏まえながら、安全に健康的に家畜を飼育し、また楽しいエコツアーを企画・運営していくために、地域の遊牧民さんとだけではなく獣医さんや科学者・研究者と良好な協力関係の構築が不可欠と考えて、私たちはいろいろな取り組みに参加させていただいています。

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今月は遊牧民業務はスタッフの皆さんにおまかせして、プロジェクトコーディネート・リサーチの仕事で地方巡業をしております。
久々の外回り。
2週間余りもオフィスを留守にするというのは久々のことで、留守番業務関係が心配ではありますが。
やっぱり、地方は楽しいなぁ。
普段みたことのない風景。
草の様子や家畜の群の広がり方や通り過ぎる各地方の冬営地の家畜小屋や家畜囲いの作りなどなど、様々なことが刺激になります。
留守番の中でも一番重要な遊牧管理部隊・引っ越し部隊長のガナー君からいくつかの業務連絡。
ゲル、買いました。
ガナー君のウランバートルに借りていた本拠地を全面撤収しました。
吹雪でゲルの屋根がぐちゃぐちゃになり、室内浸水しました。
とまぁ、想定内なお話。
そして、羊・山羊・牛の口蹄疫予防接種が完了しました。
これは、東部地方で去年から発生し今年の3月ごろは、うちの近くの往来も検疫対策部隊が車両のタイヤ等の消毒をやっていたりしていたのがようやく沈静化したらしい、という話でしたが、夏が近くなると家畜の東西南北の往来が激しくなるので、予防接種は必要です。
これは国=行政の国家安全対策のひとつなので、予防接種代や獣医さんの巡回費用は国家予算で賄われるため、遊牧民は無料で受けられるサービスです。
獣医さんの巡回のメリットのひとつは、家畜の飼育法等についての指導も受けられることです。
前回の記事で羊・山羊・牛の去勢の儀式をする、とご案内させていただきました。
今年は、暖かくなるのがちょっとはやいので、ハエやアブなどが出て、傷口にウジがわいたり、化膿したりする前に早く去勢したほうがいいよと言われたとのこと。
それで、私が地方出張している間に去勢作業をしてしまってもよいか、との相談でした。
儀式をいろんな方と共有してモンゴル遊牧文化の知恵や哲学、技術などについての理解を深めていただけたらいいなぁって思ってはいるのですが、何よりも家畜の健康が第一です。
去勢作業は、涼しく、3日間くらいは雨雪などが降らない、といったタイミングを見計らって行います。
今週・来週は、ちょっと雨・雪と晴れ・強風の繰り返しなので、タイミングを見計らうのが難しい状況ですが、天気予報や経験を駆使して、「よきにはからえ」ということでお願いしています。
去勢したあとの、「たまたま粥」はとっても滋養があってお肌ぷるっぷるになるし、おいしいので楽しみにしていたので残念ですが、タイミングを逸することが怖いですからねー。
まぁ、天候などの状況を見ながら、ってことになります。
幸い、まだ正式な参加表明はきていないので、身内だけで済ますこともできる段階ですしね。
最近のモンゴルでの携帯電話事情やインターネット事情はだいぶ改善していて、こうして、地方
(今はホブド)にいても、連絡が取れるというのはありがたいです。
毎日、ネット環境があるわけではないし、移動も毎日600㎞前後でわりとハードなスケジュールではありますが、なるべく更新したいと思っています。
旅の写真というほどのものは今、ひたすら移動しまくっているので、大したものはありませんが。
とりあえず。
口蹄疫に関しての対策ができたのはよかったです・・・。
ワクチン接種についての是非は日本とはちょっと哲学が違うから「それでほんとにいいの?」って言われると、地元のやり方に従うしかありません、っていう立場です。
自分のところだけ、モンゴル国の家畜伝染病予防法に準じたやり方をしない、ということで病気を発生させて、地域の皆様にご迷惑をかける、というわけにはいかないし、しょうがないよね。
去年はバヤンウルギーでも口蹄疫が発生し、しかも夏の時期に封鎖された地域があり、観光業関連では少なからずの影響がありました。私たちの仲間のところからも相談があったのですが、「早めに自分たちの馬を移動させて、封鎖されていない地域でのコースを提案したほうがいい」とアドバイスしました。
おかげで私たちの直接のお客様ではなかったけれど、大切なエコツーリズム普及活動の仲間たちのエコツアービジネスには打撃なしで、お客様にもご満足いただけたーとの報告があり、ほっとしました。
口蹄疫は偶蹄類の家畜皆が感染する伝染病なので、野生のシカやガゼルなどが家畜と共存しているモンゴルでは完全に撲滅させることは難しい病気です。
そうした事実を踏まえながら、安全に健康的に家畜を飼育し、また楽しいエコツアーを企画・運営していくために、地域の遊牧民さんとだけではなく獣医さんや科学者・研究者と良好な協力関係の構築が不可欠と考えて、私たちはいろいろな取り組みに参加させていただいています。

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