ちかぽん@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人・よろずコーディネーター兼業遊牧民です。

アメーバニュースのこの記事。身につまされました。
今日からプア充にチャレンジです。

プア充の鉄則 外食しない、規則正しい生活、プア充仲間作る
 会社に縛られずにそこそこ働き、年収300万円ぐらいで自分の生活を充実させていく「プア充」という生き..........≪続きを読む≫


何か、といえば、つまりは定収入でも、楽しく元気に生きるための心がけ、ですね。

大事なことは
・規則正しい生活
・外食しない
・ストレスをためるな
だそうです。

夏の怒涛のハイシーズンが終わり、ちょっぴりまったり冬籠りなライフスタイルに突入しつつある今日この頃。

いろいろ足元をすくわれることが多くって・・・

遊牧生活ってシンプル・お金に執着しない・自給自足ってイメージあるでしょ?
自然と共存して穏やかな生活って思うでしょ?ちょっとモンゴルの厳しい生活の中で、でもがんばって、皆で仲良く生きていくって感じがするでしょ?


でも・・・昨今のモンゴル拝金主義って遊牧民にもだいぶ浸透してきちゃっているようです。
というか、委託遊牧っていうときにってことなのかもしれないけれど。

あるいは、バチカさんが結婚したっていうことで、彼の経済観念とか生きるということへの考え方が変わったからかもしれないけれど・・・

まぁ、お金かかります。

特に、今年の越冬資金のコスト計算したら、いや、もうビックリ。
今回で4回目の越冬にチャレンジですが、去年の倍以上かかりそうです。

ひとつには外貨に対するトゥグルグの暴落、物価上昇が同時に起こっていることがあげられますね。

今年の上半期にはインフレがやや緩和されたーって言っていたのですが、9月からのトゥグルグ暴落が止まらず、かつ燃料相場が値上がりし、その割に肉の買い取り価格は抑え気味、生活必需品はそれぞれ1000tg以上ずつの値上げ・・・で、たぶん、モンゴルの庶民の皆さん(私のような庶民的収入の人も含めて)大打撃で、越冬に不安を抱いておられると思います。

いやはや、今年の第2、第3四半期は、がんばった甲斐があって連続黒字!とささやかに喜んでいましたが、家畜の餌代・家畜小屋修繕費や冬営地借地代・遊牧民の人件費だけでも去年の倍以上で、黒字分相殺どころか、大幅に赤字発生。とても、これまでの預貯金でまかなえるかどうか・・・

最近、モンゴルでも集約的牧畜形態がはやってて、酪農家に就職する遊牧民たちの給料は結構よいんですよ。国立大学の常勤講師よりも月給高いくらいです。酪農ってそんなにもうかるのかな?

牛乳の値段が上がってるから、ちゃんと牛乳の販路あれば、それなりの収入が見込めてたんですけどね。今年の夏は、牛乳の販売、ぶっちゃけゼロに近かったです。
なぜか?
牛乳がすぐ酸化しちゃってて、それもヨーグルトを通り越して、超すっぱいシミンアルヒ(ヨーグルト蒸留酒)の原料になってしまっていたから。これはすべてバチカさん奥さんが搾乳をやっていたことに原因があり・・・もういくら牛乳缶を煮沸消毒しても手遅れで今年の夏は食中毒や品質管理の不備によるクレームが怖くて、販売しなかったのが敗因。

とはいえ、バチカさん本人はよい遊牧民だし、ご近所さんにも顔が広いし、今回、私が彼を解雇してしまったら、たぶん、あの奥さん付きってことで誰も雇ってくれないと思うんですね。

長年、雇っていた遊牧民さん(この冬に冬営地を貸してくれる人)ですら、自分の家畜は、他の人に預けることにしたって言い出したし。(ほんとは、冬営地の借地料のかわりにバチカさんに家畜を預けるって話になっていたんだけどね、でもその気持ちは私もよくわかる)

バチカさんに限らず、モンゴルで雇われに来る人たちの特徴のひとつとして「給料の金額に対する根拠がない」=「他でいくらの給料だったから、自分もほしい」という理屈を押し通してくること、があげられます。

これ、たぶん、日本でもそういう人たちっていると思うんだけど。

遊牧民がどうして「貧乏」とか「素朴」とかっていうイメージがあるか、といえば、それはおしなべて「現金収入を得る方法が限られていて、季節限定」だから。

家畜という資産を持っていても利益が確定するのは、「売却」したとき。
まさに「生きた株=Livestock」なのです。

彼の要求する給料を支払うために私が取れる手段としては、「家畜の売却」ですが、彼のいう額に見合うだけの羊・山羊を処分するとなると、約8割の売却が必要です。
8割となると、その後の再生・繁殖維持が厳しいから、約5割にして、牛・馬を入れたとしても、去勢牛全部と馬3頭は売却しなければいけない。

でも、去勢牛っていっても、まだ子牛で体が未発達なため、体重が軽く、その肉質に対して格安すぎるので、私にとってはコスト割れ。

この夏、バチカさんは乗馬ガイドは、8月半ばの乗馬ツアーだけしか行ってないので、ほとんどツアー収入にはかかわっていないし、夏でもすでにコスト割れ。

人事査定が難しくなってきています。

家畜という資産維持に必要な維持管理費・人件費の適正額っていくらなんだろう?と思案する日々。

都会育ち、そして、障碍者手帳をもって実家で両親のもとで暮らし、生活保護のお金をもらって、アル中になるまでお酒を飲み続けていた奥さんとその子供たちの生活を支えるためにバチカさんも、去年の経済活動とはまったく違ったスキームでがんばらなければいけなくなったことは確かです。

それでも、コツコツとした努力でコスト削減・節約できる部分はあったと思うのですが、バチカさん独りでは、とても頑張りきれなくて、でも奥さんは一切、「汗水たらして身を削ってでもがんばる」って考えはないから・・・
彼らだってそれほど贅沢をしているわけではないし、家庭を持ったら、人並の生活したいって欲が出てくるのだって当たり前。


でも、私だって、これからのシーズンオフ、あんまり収入があるって見込みはないし、車の修理代とか、いろいろ余計な大型出費をしちゃいましたからね。計算外なところで。

とかグダグダ言ってても、状況は改善しないし、この苦境を乗り切るためのアクションが取れるのは私だけ。

外食はやめる、ってことで自炊に切り替えて節約ですね。
あとは、仕事を増やす。御用聞きでもなんでもしなきゃいかんな。

こういう状況で「ストレスをため込まない」っていうのは難しいとは思うのですが、心がけ次第ですものね。

なんか、アリとキリギリス、みたいな感じになってきちゃったけれど、これからはモンゴルの経済状態・景気も決して楽観はできないと思うので、よいチャレンジだと思います。

でもさ・・・年収300万円「でも」って贅沢すぎるよね。
300万円手取りであれば・・・割とシンプルに楽しく生きられると思うし。

人間関係が大事、というのは同感。
でも、低収入を解消するためのダブルインカム狙いって・・・
まさにモンゴル的だわ。

削れるところを削って・・・って。

清貧生活に戻るというのも、コスト計算をして、家計の見直しする、というのも、でも実は結構楽しかったりもします。

ってことにすることが「なんちゃら充実ライフ」の必要不可欠な要素だと思います。

 



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