モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツアーオペレーター兼業遊牧民です。
取材や調査のコーディネーターとかリサーチャーとかやってます。

さて、6月26日(水)はモンゴル大統領戦挙でした。
昨日は投票率を上げるため、休日となり、ナンバープレート規制もとっぱらわれていたわりに市内中心部はガラガラで渋滞がありませんでした。

夏は皆さん、ゾスランとかラーゲリと呼ばれる避暑地(=夏用の別荘)を拠点に暮らしていらっしゃるから、仕事がない日はそっちにいらっしゃるから?あるいは、早めに投票して、とっととどっか郊外行って、ホルホグやったりBBQやったりしてるから?

まぁ、そんなこんなでありましたが、開票速報が夜中に選挙管理委員長から発表されたよ、という記事発見。

今回の選挙は、わりとクリーンというか大人しいというか、そんなに「あいつ、選挙違反しとるー」といったようなご不満は出てませんでした。
というか、国会議員を選ぶのが、地元の人たちの利益に密接していて、結構、命懸けというかがっついている感じになる人が多いのに対して、大統領って「いわゆる国家元首」「いわゆる国のシンボルとして外国人の偉い人と握手する人」的なイメージが強いせいか、それほど、熱くなるわけではない。

この辺、アメリカの大統領選挙とちょっと違いますね。

引用・参考にさせていただいているのは、フェイスブックで見つけたニュース記事サイトから。
1)http://politics.news.mn/content/149408.shtml
2)http://politics.news.mn/content/149409.shtml

1)6月27日午前1時34分配信では、
1896の投票所(ホロー)のうち1839箇所から開票結果がオンラインで送られてきたところで集計結果のご報告、という形でした。

印象としては結構接戦。

1,224,940票のうち、
民主党推薦のエルベクドルジ(現職)が614.964
人民党推薦のバトエルデネ(現国会議員)が514.375
人民革命党のオドバル(現保険大臣)が79843
で、エルベクドルジが1位。

でも、まだ当選ってわけじゃなくて、上位2位で争うらしいんですよね・・・(ほんとにそうなのか?)

2)は午前2時53分22秒現在でのサーバーにある情報による速報(モンゴルで秒単位までの速報記録を見たのは初めてです)

1,234,692 票のうち、
民主党推薦のエルベクドルジ(現職)が620,123
人民党推薦のバトエルデネ(現国会議員)が512,209
人民革命党のオドバル(現保険大臣)が80,398 で、
エルベクドルジが1位。

まだ開票結果が届いていない地域はどうしたの?というと、
投票所が携帯電話圏外で最大300kmほどの移動をして、オンラインでアクセスできる場所までたどり着いてから結果を送信するため、雨がふって、道がぬかるんでいたり、洪水になってしまったりしている地域は、深夜走行がとても危険な状態になっているため、だそうです。

なんか選挙管理委員をするのも命懸けですね。

一応、最終的な発表は、全投票所の集計結果が届いて、集計が確認されてから、ということで、6月27日午前9時に選挙管理委員会から公式発表する、ということになりました。

現時点での開票結果を見るに、1990年の民主化当初から、民主化支持派が強かったはずのドンドゴビ県で国会議員総選挙に続き、大統領選でも民主党推薦候補が負けているというのが興味深いです。

ドンドゴビ出身でモンゴル首相・道路交通建設都市開発大臣などを歴任したナランツァツラルトさんが現職の大臣だったときに不慮の事故で亡くなられて以来、ドンドゴビ県はなんとなく、民主化勢力が弱くなっている気がします。

ウランバートル市は圧倒的にエルベグドルジ氏かなぁ、と思いきや、バガノールとかバガハンガイといったプチ田舎なところは横綱人気が強かったんですね。

人口が少ない国でのこういう選挙って、ひとりひとりの票がすごく生きてる感じがします。

最終結果発表はあと3時間ちょっとしたらわかりますね。
どきどき。

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