モンゴルだるま@ウランバートルです。
モンゴル国で旅と取材と国際協力事業のコーディネート業とモンゴル語通訳をメインに兼業遊牧を営んでおります。

昨日は夕方から雪が降りだし、今朝は雪景色。
草原もすっかり寒々としてきて、今週末までに冬営地に引っ越すということを昨日話し合い、冬支度のために、委託遊牧民の若奥様ムギさんが昨日、一緒にウランバートルに出てきてました。
今日、ナラントール市場で冬用のブーツやコート、ラクダの毛の靴下など厳寒期用の衣類を調達。

でもって、昨日、もってこれなかったトラックをウランバートルに持ってきて修理することになったので、ドライバーのガナー君とムギさんと一緒に草原にまた戻ったわけです。

そこでショッキングなことをききました。
今朝から馬が群れごと見当たらない。
1日中探したけど、消息すら出てこない。

子馬を含めて30頭もいる群全部がいなくなるなんて前代未聞です。

困ったときの占い師、によると「馬が勝手に逃げたのではない。人によって連れ去られたのだ」という卦がでたというではないですか!

ショックです。
昨日、契約を結んだ際に、「家畜泥棒にあった場合の被害は牧畜を担当する委託牧民が責任をもって賠償する」と項目にいれたのですが、でも30頭x市場相場では900,000tg(少なく見積もって)=27,000,000tgの被害です。

ガナー君は、トラックを都会に持って行かれたくない委託牧民オラーナ君が嘘をついているだけだから心配いらない、と言いますが、ことは命の問題です。
もしも、本当に嘘をついているのならば、そんな利己的な話はないと思います。

夏のあいだ、ずっと家畜の面倒を見てくれていたバチカさんが突然、やめてしまい、私は結局、バチカさんには会えないまま。理由もきけないでいます。
でも、馬たちの生態、特に逃げたり、風が強かったりしたときの行動のくせなどを一番知っているのは、夏中、真夜中、夜明け前に見回りしていたバチカさん。

ほんとはバチカさんに相談したい気分・・・

今の時期は、ちょうど馬たちも最高潮に肉付きもよく、寒くなってきたから肉が傷むこともないから、屠殺には最適な時期。

でも・・・どうか生きて無事でいてほしいと思います。
冬営地に引っ越したら、馬は夜は家畜小屋にいれておこうとか、フィードバッグ(餌をいれた袋を首からぶら下げて、放牧地の草だけでは栄養が足りなくなったときの補助飼料を確実に1頭ずつのノルマを食べられるようにする)の用意を始めていたところだったので、とにかくショックです。

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