モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツアーガイドオペレーター兼業遊牧民です。
6月下旬から9月末まで草原中心の生活、そして10月に入ってからはビザや在留許可の更新手続きなどで奔走して、すっかりモンゴルニュースから遠ざかっていました。
でも、昨日はニュースに釘付け・・・
ウブルハンガイアイマグの選挙区での国会議員選挙で、公職選挙法違反が発覚した、ということで、違反を起こした政党(人民党)から出馬・有効投票数で1,2位となっていた候補者が失格、次点の別候補者を繰り上げ当選として国会議員宣誓を行わせる、とした決定を不服とした人民党議員たちが、国会議事堂内の大会議場の出入り口3箇所を封鎖、座り込みを始めたため、10月18日、秋季国会が一日延期となった、という騒動。
朝の議事堂に議会出席のために出勤した民主党そのほかの議員たちの議場への入所を阻止。
これはウブルハンガイ(ウランバートルから約400kmほど離れております)から乗り込んできた人民党を中心とした有志一同が中心。
でも、この18日午後には、人民党幹部クラスが「人民党は、民主主義に基づいた公正な選挙を求める市民の声を支持する」と声明を出し、午後からの議場封鎖を敢行。
エンフボルド元首相・バトボルド前首相・ニャムドルジ前法務内務大臣・デンベレル前国会議長等、かつて政権トップにいた人たちが、えっちらおっちら、黒い革張りのソファーを運んで、議場出入り口に横付けにして、ふんぞり返って座る、、、というパフォーマンスには「・・・えっと、子供のけんかですか?」と唖然となるというか、ちょっと笑っちゃいました。
政権を奪われた政党のトップってこんなことになっちゃうのかなぁ・・・とか。
今まで、数多くの人たちの「民主主義的人権や公正さを求めるシュプレヒコール」を一蹴してきた人たちが、今、座り込みをして、モンゴル国会史上初めて、現職国会議員たちの強硬手段のために議会運営が滞るという事態をギャグと取らずして、なんというか・・・
でも、この辺にもモンゴル民主主義の未熟さや民度がまだ熟成しきっていないこと、そして、選挙にはとってもたくさんのお金がかかり、かつ当選すれば、それを補って有り余るほどの見返りがあるということをあからさまにしてしまっているような気がします。
だって、バトボルド首相といえば、モンゴルきってのビジネスマンで、ハンサムで、、、という印象があったから。(任期中にすっかりイケメンぶりが下がってしまい、国家の要職につくというのは重圧とかいろんなことが辛いんだろうなって思っちゃった)
以前、政界の暴れん坊の異名をとるグンダライ前議員(フブスグル出身で民主党・でも国民党っていうのを作って飛び出しちゃったりとにかく、いろんな物議を醸しだし、何度も検察の取り調べを受け、何度も告訴されながら、一度も有罪になったことがない。)が、たったひとりで、「現モンゴル国会のやり方は、民主主義的ではないことに抗議する」として、A4のプラカードを何枚も用意し、国会で発言する人の後ろで、振りかざすパフォーマンスを行ったことがありました。
大人数で現職国会議員が議場を封鎖して国会が開催できなくなるように、という抗議はモンゴル史上初めてのこと。
グンダライ氏のパフォーマンスのときだって、たったひとりだったから、あんまり相手にされず・・・でも、そのプラカードにかかれたアピール文は端的で実にウィットに飛んでいたことや、無言の抗議を国会のテレビ中継という広報メディアを利用して国民にうったえかけた、という点で、とてもオリジナリティがありました。
グンダライさんは、とにかく暴れん坊で威張りんぼでショッキングな発言が目立つし、ビジネスマン(あいつ、ほんとはマフィアなんじゃね?と噂されるほどの強引な手腕を発揮)で財力があるから、国会議員として使える予算によるプロジェクト以外にも東ドイツ留学時代の人脈やビジネスの人脈で自腹で、自分の選挙区の全ソムの図書館にコンピューターを入れるとか、腎臓の人工透析機を病院に入れたり(でも人民革命党(当時)の役人やその筋の医師たちによって、グンダライの持ち込んだ医療機材は使うな、と封印を貼られたという逸話を持つ)と実益のあるパフォーマンスもいっぱいあるので、私、嫌いじゃない。
今回は、あまりに独自路線は発言が多くて、アイマグや中央の民主党からの支援がうけられず、あえなく落選しちゃったけど、その毒舌は相変わらず。
昨日のインタビューではこんなこと言ってました。
「私は、人民党の彼らの愚行を認めない。彼らは多くの法律を破っている。国会議員法、知的財産保護法(パテント法)などだ。あのプラカードを使った無言抗議は私が発案した抗議方法で私にパテントがある。彼らはあのような手段を行使するにあたって、私になんの断りもなかった。私は、私のパテントを勝手に使った彼らを認めない。彼らにパテント料を請求するつもりだ。」
・・・焦点、そこ?( ゚Д゚)ポカーン
グンダライさんの暴れん坊発言のモンゴル語記事はこちら
まぁ、昨日と今日、一日テレビやネットでいろいろ見聞きしての私なりのダイジェストです。
今日も朝8時くらいから人民党を中心に抗議活動をするそうですが、気温が一桁台だからそんなにたくさんは集まらないんじゃないかなぁと思います。

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6月下旬から9月末まで草原中心の生活、そして10月に入ってからはビザや在留許可の更新手続きなどで奔走して、すっかりモンゴルニュースから遠ざかっていました。
でも、昨日はニュースに釘付け・・・
ウブルハンガイアイマグの選挙区での国会議員選挙で、公職選挙法違反が発覚した、ということで、違反を起こした政党(人民党)から出馬・有効投票数で1,2位となっていた候補者が失格、次点の別候補者を繰り上げ当選として国会議員宣誓を行わせる、とした決定を不服とした人民党議員たちが、国会議事堂内の大会議場の出入り口3箇所を封鎖、座り込みを始めたため、10月18日、秋季国会が一日延期となった、という騒動。
朝の議事堂に議会出席のために出勤した民主党そのほかの議員たちの議場への入所を阻止。
これはウブルハンガイ(ウランバートルから約400kmほど離れております)から乗り込んできた人民党を中心とした有志一同が中心。
でも、この18日午後には、人民党幹部クラスが「人民党は、民主主義に基づいた公正な選挙を求める市民の声を支持する」と声明を出し、午後からの議場封鎖を敢行。
エンフボルド元首相・バトボルド前首相・ニャムドルジ前法務内務大臣・デンベレル前国会議長等、かつて政権トップにいた人たちが、えっちらおっちら、黒い革張りのソファーを運んで、議場出入り口に横付けにして、ふんぞり返って座る、、、というパフォーマンスには「・・・えっと、子供のけんかですか?」と唖然となるというか、ちょっと笑っちゃいました。
政権を奪われた政党のトップってこんなことになっちゃうのかなぁ・・・とか。
今まで、数多くの人たちの「民主主義的人権や公正さを求めるシュプレヒコール」を一蹴してきた人たちが、今、座り込みをして、モンゴル国会史上初めて、現職国会議員たちの強硬手段のために議会運営が滞るという事態をギャグと取らずして、なんというか・・・
でも、この辺にもモンゴル民主主義の未熟さや民度がまだ熟成しきっていないこと、そして、選挙にはとってもたくさんのお金がかかり、かつ当選すれば、それを補って有り余るほどの見返りがあるということをあからさまにしてしまっているような気がします。
だって、バトボルド首相といえば、モンゴルきってのビジネスマンで、ハンサムで、、、という印象があったから。(任期中にすっかりイケメンぶりが下がってしまい、国家の要職につくというのは重圧とかいろんなことが辛いんだろうなって思っちゃった)
以前、政界の暴れん坊の異名をとるグンダライ前議員(フブスグル出身で民主党・でも国民党っていうのを作って飛び出しちゃったりとにかく、いろんな物議を醸しだし、何度も検察の取り調べを受け、何度も告訴されながら、一度も有罪になったことがない。)が、たったひとりで、「現モンゴル国会のやり方は、民主主義的ではないことに抗議する」として、A4のプラカードを何枚も用意し、国会で発言する人の後ろで、振りかざすパフォーマンスを行ったことがありました。
大人数で現職国会議員が議場を封鎖して国会が開催できなくなるように、という抗議はモンゴル史上初めてのこと。
グンダライ氏のパフォーマンスのときだって、たったひとりだったから、あんまり相手にされず・・・でも、そのプラカードにかかれたアピール文は端的で実にウィットに飛んでいたことや、無言の抗議を国会のテレビ中継という広報メディアを利用して国民にうったえかけた、という点で、とてもオリジナリティがありました。
グンダライさんは、とにかく暴れん坊で威張りんぼでショッキングな発言が目立つし、ビジネスマン(あいつ、ほんとはマフィアなんじゃね?と噂されるほどの強引な手腕を発揮)で財力があるから、国会議員として使える予算によるプロジェクト以外にも東ドイツ留学時代の人脈やビジネスの人脈で自腹で、自分の選挙区の全ソムの図書館にコンピューターを入れるとか、腎臓の人工透析機を病院に入れたり(でも人民革命党(当時)の役人やその筋の医師たちによって、グンダライの持ち込んだ医療機材は使うな、と封印を貼られたという逸話を持つ)と実益のあるパフォーマンスもいっぱいあるので、私、嫌いじゃない。
今回は、あまりに独自路線は発言が多くて、アイマグや中央の民主党からの支援がうけられず、あえなく落選しちゃったけど、その毒舌は相変わらず。
昨日のインタビューではこんなこと言ってました。
「私は、人民党の彼らの愚行を認めない。彼らは多くの法律を破っている。国会議員法、知的財産保護法(パテント法)などだ。あのプラカードを使った無言抗議は私が発案した抗議方法で私にパテントがある。彼らはあのような手段を行使するにあたって、私になんの断りもなかった。私は、私のパテントを勝手に使った彼らを認めない。彼らにパテント料を請求するつもりだ。」
・・・焦点、そこ?( ゚Д゚)ポカーン
グンダライさんの暴れん坊発言のモンゴル語記事はこちら
まぁ、昨日と今日、一日テレビやネットでいろいろ見聞きしての私なりのダイジェストです。
今日も朝8時くらいから人民党を中心に抗議活動をするそうですが、気温が一桁台だからそんなにたくさんは集まらないんじゃないかなぁと思います。

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