モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
今週はウランバートルからの発信です。
草原の我が家の秋営地(ナマルジャー)へのお引越し、冬営地の家畜小屋づくりと干し草調達など越冬準備の作業をひと段落させて、久々にプライベートタイムをひとりで満喫しています。

それにしても、ウランバートルの渋滞や煙臭い空気や喧騒・人ごみに既に「この街、こんなに疲れるところだっけ?」と辟易。


さて、今回は、ウランバートル他モンゴル都市部での路上強盗事件が増えているということについてです。

モンゴルでエコツーリズム普及に取り組む「お仲間」でもあり、人生の大先輩でもあるキタさん(モンゴル第二の都市・ダルハンでJICAシニアボランティアとして活動中)がフェイスブックとご自身のブログで紹介していらっしゃいました。

つい先日、モンゴルでボランティア活動をしていらっしゃる方が深夜に自宅付近で大勢の男に囲まれ路上強盗の被害に遭われたとのこと。

詳細はキタさんのブログ(下記の青文字をクリック!)をご参照ください。
  『感謝カンレキ雨あられ+4』より「JICAボランティア路上強盗に遭う」

この事件は概要をご紹介しますと、先週末の土曜日から日曜日に日付が変わる頃、ご帰宅する途中、自宅アパートに入るあたりで数人の男たちに取り囲まれて、拉致、ボコ殴りにあった挙句、金品を奪われ、かつ靴を放り投げられて追いかけることができないようにして逃走、という手口だったそうです。

だんだん日が暮れるのが早くなる秋になると、この手の路上犯罪が増えてきます。
夏は日が長く明るく、かなり遅い時間帯まで人通りがありますが、この時期は、適度に涼しく(待ち伏せしても凍えない程度)、日付が変わる前後といえば、人通りもなく、街灯やアパートの入口などの照明も暗かったりするので、悪者達が徘徊する時間帯なのです。

JICAの規定では、夜10時以降の外出は控えるように、とあります。
さすれば、夜中に外出しているのは「本人が悪い」っていう話もあるかもしれないけれど・・・人付き合いってそう杓子定規にできないときもあったりする。めったに会えない日本人同士の飲み会だったりすると別れ難く、ついつい話が盛り上がり、お酒ははいってるから気も大きくなって・・・。私だって経験あります。

在モンゴル邦人の主流派であるJICA関係者は、関係者同士の絆が強く・交流も活発で、いろいろな「集まり」があるので、必然的に「海外安全情報」での被害者として情報提供することになる機会も多いのは仕方がないわけであります。


数人の男たちにリンチされたり、カツアゲされたり、という話はしばしば聞く話。

先月、ウランバートル在住の日本人男性が白昼、ウランバートル市内中心部で若い男たちの集団に襲われ、少額ながら金品を奪われるという被害にあわれたそうです。
場所的にはスカイショッピングセンター付近のセルベ川の橋とのこと。川沿いの道路という話もきいたことがあります。一人、ふたりの話ではなく、ちょくちょくこの白昼、買い出し帰りに襲われるという話をききます。民間での単身赴任や私費留学など独り暮らしベースの場合、買い物も当然、独りで行くことが多くなると思います。特に私費留学生や中小規模の会社などの経営者(私みたいな)の場合、お金が潤沢にあって贅沢できるってわけでもないから、単独で歩いてというケースになっちゃうから、狙われやすいのかも。
(私の場合は、買い物に行ける時は、がっつり買い込むため、両手どころか、背中・お腹等と防御が薄くなります。商品をみるとついついテンションがあがって買い込んでしまうので週に1度くらい車を出してもらって食料調達行脚をするようにしています)

今回、キタさんが紹介していらっしゃる事件も、私がきいた先月の白昼での事件も、被害に遭われた方もそれなりに用心はしていらっしゃって、パスポートやクレジットカード、家の鍵など貴重品は奪われていませんが、精神的な被害ははかりしれません。
人間、何かを失うってことより、襲われるってことのほうがよっぽどショックなもんです。

犯人集団はおそらく常習犯で既に組織的にこうした路上強盗を繰り返し、手際もよくなっています。

なんで白昼にこんな事件が!と思われるかもしれませんが、現在、急ピッチで都市開発・新築アパートが建設されているゴチャゴチャの街は死角だらけなのです。


車をご自分で運転する方も、自宅付近の駐車場に車をおいてから、自宅アパートへの入口までほんの十数メートルというところで、入口の死角に隠れていた男たちに襲われたケースも数年前にありました。

いずれも、モンゴルでの滞在が半年以上で、モンゴル生活の酸いも甘いも噛み分けたベテランさんです。

この時期は、外国人のみならず、モンゴル人ですら襲われる強盗事件が多発しています。

警察もパトロール警官を増やすなり、取り締まりを強化する努力をしていただきたいと思うのですが、とにかく、できる限りの自己防衛を心がけるしか、今のところ、身を守る術はありません。

大使館からの安全情報や対策などの回覧メールがいただけたら、また改めてご紹介させていただくつもりですが、ともかくも、この時期は犯罪多発シーズンだ、ということを心得て、外出中は気を引き締めて行動なさってください。

被害に遭われた方は、自分に過失がなかったか、とか、なんと恐ろしい国だろう、とか、ご自分を責めてしまったり、モンゴル国に対して恐怖を抱いてしまったりなさることと思います。

ともかくも命があることに感謝し、なんとか気を取り直していただきたいです。
異国での犯罪被害は、なかなか他人に話しづらいでしょうし、恐怖のケアをしてくれるカウンセラーや望むような対応をしてくれる専門家を見つけるのが難しい。


一応、在モンゴル日本大使館に在留届を提出なさっていて、メールアドレスも知らせていらっしゃる場合は、大使館からも在留邦人向けの安全情報メールニュースを受け取ることができます。

在モンゴル日本人会でも、大使館とは別にコミュニティ内で情報をシェアするための回覧メールを出すことがあります。

10月13日にある臨時総会・懇親会にご参加いただき、もし「日本人との交流も大事だな、情報を得られる場だな」と感じていただけたら、入会いただけたら私たちもサポートしやすくなります。

10月13日の臨時総会・懇親会の情報はこの記事の前にあります。

  コチラからクリックしていただいても別ウィンドウでご参照いただけます。 

私なりにモンゴル生活で安心してお買い物などの日常生活を送るためのサポートができるか、検討してみたいと思っています。

だから、諦めず、落ち込まず、一緒に頑張っていきましょう。
被害届を警察に出すことも大事ですが、大使館の領事・警護担当の方にも「既に終わっちゃったことでなんともできない」って残念なことを言われちゃうかもしれませんが、少しでも被害の続発を防ぐために情報のシェアをしていただくことも、お互いの助け合いのひとつのあり方かなぁと思います。


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