モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。

7月の上旬から我が家に居候のお兄さんがおります。
モンゴルブログつながりの喜多さん(ダルハンの農牧業大学でエコツーリズムを教えているJICAのシニアボランティアのおじさま)からつながったイケメンさんです。

なんでもモンゴルを馬で縦断して、そのあと世界一周する予定とか。

イケメン好きな私ではありますが、イケメンよりもむしろ馬とか犬のほうにより愛情を注ぐタイプの枯れた女なので、イケメンだっつーことよりも馬で縦断っていうことの無謀さに腹がたち、喜多さんに勢いで「馬がかわいそうだ」と抗議したことがありました。(喜多さん宅にそのイケメン兄さんが居候していたから)

当時は、まさか我が家にそんなイケメンが転がり込んでくるとは思ってなかったし、そもそもが、絶対、縁がないと思っていました。

でも、なんだかんだで10日間ほど居候しています。

前半1週間くらいは草原の我が家のゲルで暮らしていました。
でも、私が仕事を終えて合流したあたりで、「なんかお腹が痛いんすよ」というのです。

また羊肉とか乳製品の食べすぎで、「羊限界(精神的・肉体的にモンゴル度が急激に高まったとき、なんとなく体が拒否反応で、ありとあらゆるモンゴル的なものを受け付けなくなる現象の総称/私が勝手につけている」にでもなったのか?とタカをくくっていたのですが、なんだかとっても具合が悪そう、な気もしたので、とりあえずウランバートルに戻ってきたのです。

でも、その前にせっかくだから「馬でも乗ってみる?」ってきいたら、それまでやれ、下痢Pだ、腹痛だとグッタリ系だったはずなのに、「はい」って可愛く返事して、とっとこ起き上がるではないか!

まぁ、元気になっている証拠、ってことで二人して、馬に乗って、とっとこいつもの私のお気に入りの遺跡のあるところまで行きました。

いったはいいけど、実はここで難問が・・・

実は、私、体重が重くなってから独りで馬の乗り降りしたことがなかったのです。
足首の靭帯に支障があり、うまく踏ん張れないし、お尻が重いからぜーったい無理!って。

でも、イケメン君は馬にのって独りでダルハンからとことこウランバートルまでやってきたくらいだから、そのへんはお得意なはずだったのですが、馬のほうが、人を乗せるのも下ろすのも慣れてない、みたいな感じで、暴れるので、誰かが抑えないといけないんだけど、今日に限って、「誰か」が全然いないのです。

仕方がないから、そろりそろりと私が馬から降りてみました。

なーんだ、簡単じゃん!

で、イケメン君の馬をそおっとそおっとつかまえて、なだめすかしながらおろして・・・

遺跡、堪能。

何度来てもいいなぁ・・・
(って、この遺跡の浪漫を私ほど堪能している人、たぶんいないと思う。でも何度来ても、その造形の素晴らしさとか、昔の人の想い、みたいなものを感じて、泣きそうになるくらい感動しちゃうのです。)

と30分ほど足を休めてのんびりしてたのですが、遠くで雷鳴が聞こえてきた。
雷が嫌いなのは馬も私も同じこと。
雷雨に襲われる前にとっととおうちに帰ろう!

そして、ここでまた問題発生。

イケメン君の馬は取り押さえてないと、きっと鐙に足をかけた途端に人が鞍にお尻を置く前に動き出すであろうせっかち君なので、私が取り押さえてないといけないわけです。

でも、私が馬に乗るとき、誰が私の馬をおさえ、誰が私のお尻を引き上げてくれるの?

というわけで、ここはお姉さんらしく、なんとか対処しなければいけません。
約10kmほどの道のりを馬をひっぱって歩こうかな、という安全パイな方法が頭をよぎりましたが、ここはお姉さん、威厳を保たねば・・・ということで、いつも乗っけてもらってる比較的小高い場所に馬を連れて行って、よいしょって乗ってみました。

案外簡単に乗れるものじゃないですか!
おとなしい馬に乗せてもらったのはとっても久しぶりでしたが、いつの間にやら、自分であっさり騎乗できるようになっていた、らしい。

それとも切羽詰った時の火事場のなんとやら、なのだろうか?

ま、ともあれ、なんだか生まれて初めてギャロップを出せたときみたいに感激しました。
一歩だけ大人になれたような気がします。てへ。

ちなみにイケメン君は今、ウランバートルの我が家にいます。
お腹が痛い、というので、病院に行ってもらったら、胃カメラを飲まされたそうです。
ま、胃カメラでの検査が比較的上手で、英語が通じる、もしかして運が良かったら日本語も通じるSongdo病院に行ったわけですから、「胃痛が2週間近く続いている」って言えば、当然の結果です。

診断結果は「胃炎 1週間ほど脂っこいものを食べずに安静にして薬を飲んでいれば治ります」とのことでほっとしました。

なんといっても世界一周の皮切りです。
少しでもよい印象をもってモンゴルをあとにしていただきたいと思っております。
馬好きな人に悪人なし・・・とは言い切りませんが、
馬好きなイケメンなら、多少、親切にしておけば、なんか良いことがあるかもしれないとか期待していますので、神様、よろしくお願いします。

(あ、イケメンなんだけど彼女いるらしいっす。残念、残念? まぁ、とにかく面白い感じの人です。たぶん、こういうタイプの人は、世界中どこにいっても、なんとなく誰かに助けてもらえちゃうんだろうなぁ、、、。)

ちなみにイケメン君はアメブロガーさんでもあるのですが、馬の写真やワイルド系スナップばかりで、私がいくらイケメンだ、イケメンだ、と騒いでも、また「モンゴルだるまのイケメン評価はストライクゾーンが広すぎる」って叱られるので、彼のブログでもうちょいイケメン系な写真がアップされるようになってから正体を明かしたいと思います。

今日の記事のポイントは、イケメンがいるよ、ではなく、

モンゴルだるまが独りで馬に乗って、降りて、また乗れたよ」というところにあることを再度、赤文字で強調して指摘させていただきたいと思います。

あ、19日から3泊4日か4泊5日でイケメン君のために馬旅企画します。
でも、乗用馬、まだいるから、「イケメンとぜひ馬旅をして、キャンプで焚き火をかたって語り合ったりしたい」って人がいたら、モンゴルだるままでご連絡くださいませ。

詳細ご案内します・・・

って、もうあと2日後ぐらいだね。
ま、旅の縁なんてそんなもんです。

ちなみにコースはまだはっきり決まってないけど、森があって草原があって泉の水があって、お花が綺麗なところです。

車のサポートがつきます。んでもってテント泊です。
料理をする人手が足りないので、イケメン好きで料理上手な女子、募集します。
(ついでにフットワーク軽くて、馬乗ったことある人ね)


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