モンゴルだるま@モンゴル語通訳・翻訳・よろずコーディネーター・エコツアーガイド&オペレーター兼業遊牧民です。

先程、今週末の公的機関の振替営業日・ツァガンサル連休が決まったよ、という記事をご紹介させていただきました。

さて、モンゴル国在留邦人で日本大使館に在留届を提出している人や希望者に配信される日本大使館からのニュースレターでちょっぴり不穏なニュースでの注意喚起がありました。

モンゴル大好きで「モンゴルの伝統行事を大好きなモンゴル人と過ごしたい」と-20℃前後という寒さをものともせずいらっしゃる旅行者もいらっしゃると思いますので、読者の皆様とシェアさせていただきますね。


在留邦人の皆様へ

1 民族主義運動(外国人排斥運動)団体の動向に関する注意喚起
  先般,ウランバートル市内の日本企業を,黒スーツ着用のモンゴル人男性
 2名(後日「ダヤール・モンゴル(※)」構成員と判明)が訪れ,寄付金を
 要求されたので,これを拒んだところ,「日本人に危害が及ぶかもしれな
 い。」旨の捨てぜりふを残して立ち去るという事案が発生しています。
  本件については,モンゴル警察庁で引き続き捜査中ではありますが,当局
 に問い合わせたところ,今のところ組織的な動きや,暴力的活動は把握され
 ていないとの回答を得ています。しかしながら,総選挙を目前に控え,これ
 らの活動が今後活発化する可能性も否定できないことから,こうした団体の
 デモや集会を見つけた場合は,近寄らないよう注意してください。
  また,企業関係者の皆様におかれましては,このような団体から寄付金を
 求められた場合,以下のことに配意してご対応下さい。
 ●相手の人定及び要求を把握すること。(できれば名刺・書類等を徴取すること。)
 ●いわれのない要求には従わないこと。
 ●必ず警察,当館に連絡すること。(その場で暴力的な言動がある場合は,すぐに102に電話し,警察を呼ぶこと。)
 ※「ダヤール・モンゴル」
  「汎モンゴル」の意で,外国人排斥等を主張している民族主義運動(ネオナチ)団体。過去に中国や韓国商店を襲撃するなど,暴力的な活動を展開したことがある。
  黒い服やスキンヘッド,鉤十時(ハーケンクロイツ)マークを使用するなどの特徴を有する。


2 旧正月(ツァガーン・サル)に関する一般的注意等
  今年は2月22日(水)が当地の旧正月(ツァガーン・サル)の元日にあ
 たります。例年,この旧正月前後1週間程度は,モンゴル人の飲酒量が増加
 し,これに伴って,傷害・暴行等の粗暴犯や,強盗・スリ等の街頭犯罪が増
 加する傾向にあります。
  また,新年の挨拶等により留守家庭が増えることに伴う,空き巣等の侵入
 窃盗被害も多発しているようです。

  一般犯罪に対する防犯対策は,この時期に限ったものではありませんが,
 上記の状況を踏まえ,この時期,特にご用心下さいますようお願いします。
  なお,旧正月期間中は2日目(23日(木))までが国民の祝日とされて
 いましたが,13日(月)の臨時閣議で,24日(金)までの三が日すべて
 を祝日とすることが急遽定められました。
  これを受け,当館も24日(金)を休館としますので,あわせてご連絡い
 たします。この変更により,今年の当館休館日は,モンゴルの祝日9日(1
 日増),日本の祝日等4日(1日減)の合計13日となります。


ツァガンサルは、92年ごろ以降は(私が知る限り、91年あたりからツァガンサルの習慣等についての本や小冊子、新聞や雑誌が急増して、とっても民族主義が高揚するイベントとなっております。

92年ごろまではそれほど伝統的に民族衣装を着たりとか、初日の出でかがり火を焚いておまいりするとか、信仰しているオボーのある山に登る、なんてことは大手を振ってやってなかったようなのですが、まぁ、とにかくモンゴル魂に火がつくイベントですし、さらに年始周りで、お酒をしこたま飲まされるのもお約束なため、町中に素面の男性が激減する時期でもあります。

皆様、お気をつけください。
私も今年は気をつけなくっちゃ。

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