モンゴルだるま@モンゴル語通訳・翻訳・エコツアーガイド&オペレーター兼業遊牧民です。
最近、どんどん打ち込んでいることが増えてきて、てんやわんやです。


モンゴルブログつながり、エコツーリズムつながりってことで愛読させていただいているブログ「感謝カンレキ雨あられ」で自分のブログが紹介されていたので、それに関連して記事を書かせていただくことにしました。

いってみればブログ文通、(勝手に命名)です。

最近、いろいろ書きたいことがあるわりに、思考回路が糞詰まり状態だったのでちょうどよい。

最初は、コメント欄にかかせていただこうと思ったのですが、800字以内にまとめようと四苦八苦するのもめんどくさくなっちゃったので(もともとが思いつきでツラツラ長文な人なので)記事にすることにしました。


まずは私のブログは、普段から読んでいただいている方はご存知のように、モンゴルのエコツーリズムや兼業遊牧というライフスタイルを通じて遊牧文化の生活の知恵などのご紹介などもさせていただいています。


2月3日に行われたエコツーリズムセミナーについては、日本の環境省とモンゴルの自然環境観光省の間で過去6回まで行われた二国間の環境政策対話の協力事業の一環として、第5回に引き続き、第6回でもモンゴル側からエコツーリズム推進プロジェクトの要請があり、そのための事前調査のお手伝いをしておりました。

ちなみに第1フェーズが2008年から2010年度(2011年3月末まで)で、こちらは、私は日本側のコンサルタントさんのコンサル(というか相談役と翻訳、最後のセミナーの通訳や報告書やマニュアルを書くときのお手伝い)をさせていただいていました。

第1フェーズのコンサルさんが日本でJICA研修の講師もやっていらっしゃる方でプロのエコツアーガイドであり、インタプリターとしての経験ゆたかでアグレッシブな方でした。
第1次のプロジェクトの際にJICAモンゴル事務所にもご挨拶させていただき、ちょうどJICAでもエコツーリズム推進事業をやっているということと絡めて1ヶ月の日本研修を第1フェーズに関わるモンゴル人にも適用させていただく予算をつけてもらった、というのがことの次第です。

今、JICAですすめられている話については、環境省側もあずかり知らぬところなのですが、うまく連動できるといいな、と思います。(私もなーんにもJICA側からはうかがってないんですが、日本つながりってことで、モンゴル側からは、「なんで話がきてないのかふしぎー」って感じで、いろんなお話を教えていただいています)

2月3日については、JICAモンゴル事務所からセミナー予算が承認された、ということで、地方(アイマグ)の自然環境観光局のスタッフ、エコツーリズム関連を教えている大学教師、観光業者などを対象に行われた日本での研修の成果を踏まえたセミナーでした。

このセミナーでも発表させていただいたことなのですが、実はモンゴルでは、地元主導型持続可能な観光振興などという呼び名でエコツーリズム的な国際協力事業は2003年ぐらいから数多く実施されています。
ただあまり連携が取りづらく、ツアーオペレーターや各協力機関とのつながり、地元にできたエコツーコミュニティ同士の情報シェアやネットワーク的拡がりにかけるため、なかなか上手く継続しづらい状況なのも事実です。

一応、エコツーリズム普及のために起業した会社なので、過去10年間、大体のプロジェクトには何らかの形で関わらせていただいているのですが、今後は、もうちょっと連携の要になっていくことも自分の役割になりつつあるのかな、あるいは要となるキーパーソンを見つけるのが私の役割かな、と思っています。
外国人ゆえ、いくら長く暮らしているとはいえ、やっぱりアウェイなので、モンゴル人が中心になるほうがいいだろう、とも考えています。(これがまた利権度外視ってモンゴル人は少ないので、これぞ!って方を選ぶのは難しいと思うので、基本的に、皆さんと「仲良く」しとくことにしてます)

一応、キタさんがダルハンの大学でエコツーリズムを教えていらっしゃることはセミナーの際にもナショナルツーリズムセンターやO女史の元カウンターパートのエコツー教師、ダルハンの自然環境観光局の方などにもお話してあるので、彼らが必要だ、と感じれば、連絡があると思いますので、その際は温かく対応してくださいませ。

各地方の自然環境観光局も、スタッフが少ないなりに、各地方ごとに、いろいろ地元の情報収集、提供、連携のキーとなったりするべく奮闘しているようなので、よい形で連携できるといいですね。

10年間で感じていることは、モンゴルの方はプライドが高いので、なかなか「教えてくれ」とは言ってこないけれど、「必要だ」と感じたら、グイグイと遠慮なしに、あれしろ、これしろと食いついてきます。
なので、こちらからグイグイするよりは、相手の出方が歩み寄りやすいようにオープンな雰囲気や、いろいろ対応できる引き出しやカードがあるんだよ、ってことをさりげなーく見せながら、ぼーっと余裕があるっぽく時間を管理できるとよいようです。
といってもボランティアの方は皆さん、毎日、1日24時間では足りないくらい、本業の活動+αで超多忙で思ったようにはいかないこともあるかもしれませんね。
3月23-26日にもウランバートルで自然環境観光省の観光局が地方の自然環境観光局スタッフ向けの勉強会イベントを行うほか、国際観光フェアも開催する予定なので、ぜひこの機会に上京して、ご参加くださいませ、と思います。

孤高の人というのは、やっぱり情報もなかなか入ってこないので、孤軍奮闘というスタンスではなく、玉石混交は当たり前ってことでいろんな人との情報交換、意見交換を楽しんでいこう、というのが最近の自分のスタンスです。

一応、日本で政府系のプロジェクトをやるときは、いろんな情報交換っていうこととキタさんのいうところの「仁義」をきる意味でのご挨拶をかねて(もしできればいい感じで協力してね、てきな)の「在モンゴル日本大使館」と「JICAモンゴル事務所」に対して「表敬訪問」をするのが慣例となっております。

でも、ぶっちゃけ、最近のJICAモンゴル事務所は90年代のころに比べると、それほど「新しい案件を現地で生み出す受け皿」っていうよりは、「日本から怒涛のように押し寄せるブロジェクト関連のコンサルやコントラクターをさばく(あしらう?)=対応する」ので精一杯な感じで、皆さんとってもアップアップにお忙しそうです。
優秀で若々しいスタッフの皆さんが、モンゴル滞在期間が長くなるにつれ、くたびれ、モンゴルに対する不平不満やガッカリ感をつのらせて、表情が険しくなるのを感じるのは心苦しいものがあります。

親方日の丸の庇護もない代わりに、気ままに自分の好きなことだけ好きなペースでやってりゃいい、零細民間企業のミニマム経営者であることの気楽さはある意味、ありがたいことであります。
(だって、結局、全ての行動が自己責任で、誰にも文句いう筋合いがないから不平不満そのものが不毛なもんんだって、スルーできちゃうから。筋道がない藪漕ぎ人生のメリットでもあります)

というわけで、エコツーリズムを学ぶモンゴル人が増えるってことは(特に地方都市で)とても意義があることだ、と思っていますので、キタさんのご活躍を応援していますよん。
なんかあったら、超暇になったときとか、私も地方都市のエコツーリズム学生と交流してみたいものです。というわけで、よろしくお願いしまーす!

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