モンゴルだるま@モンゴル国です。
日本とモンゴルの交流・協力事業にモンゴル語通訳・コーディネーターとして関わって20年です。

今日は、モンゴル国の建国記念日。
建国記念日といっていいのか、独立記念日というのか、憲法記念日というのか・・・

モンゴル国ってちょっと複雑です。

1911年に辛亥革命で清国が崩壊したとき、モンゴル人もまた、当時のモンゴル仏教界最高位の活仏・ジェプツンダンバ8世を国家元首にたてて「独立宣言」をしました。

でも当時は、全世界が彼らの独立を認めてくれた、というわけではなく、モンゴル人的には「俺達は、清朝=満州族のクビキから外れた自由の民だ!」と思っていても、辛亥革命で清朝が漢民族にシフトした国って考えていた国も多かったことでしょう。

その後、1921年にジェプツンダンバ8世が崩御したことをきっかけに、モンゴルは「モンゴル人民共和国」として独立を宣言。これが第二次革命っていわれるものであります。
なんで、革命なの?というのも説明すると難しいと思いますが、ざっくり言ってしまいます。
1917年にロシア帝国をレーニン先生たちの社会主義(共産主義)革命によって崩壊しました。で、その当時、ロシア帝国のツァーリの残党(白軍)がモンゴル側に流れ込んできたのを、モンゴル人民党の軍隊がソ連の赤軍と共同して迎撃・殲滅したのだった・・・かな?
んでもって、レーニン先生たちソ連のリーダーたちから、モンゴルの革命リーダーたちも「指導」を受けてたわけで、中国に対抗するため、ソ連をバックに「モンゴル人民共和国」となったのでした。

で、87年前の今日、1924年11月26日にモンゴル人民共和国憲法が発布され、独立「モンゴル人民共和国」が建国されたのでした。

本日、土曜日にあたってしまったため、振り替え休日という制度がない(振り替え出勤日は今年のナーダム連休前にあったけど)ので、ちょっぴりガッカリな祝日でした。

昼間にスフバートル広場では、スフバートル像とチンギスハーン像への献花するセレモニーがありました。

モンゴル国技館(相撲会館)でも、建国記念相撲トーナメントをやってたりしました。

一応、この建国記念日が終わったら、あとはシンジル(新しい年)=新年を迎える「忘年会」気分一杯になります。

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旧ソ連(ロシア連邦)と中華人民共和国という大国にはさまれながら、これまで絶妙な外交センスと忍耐力・男気(?)で独立を守り続けているモンゴル国、おめでとうございます。これからもずっとずっと、モンゴル国はモンゴル国でありつづけてほしいと思います。

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