stand a chance, 知的複眼思考法 | 英語ブログ(中上級者用英語勉強ノート)

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アラフォー某国際機関職員。ここ10年以上は英語で仕事をしているにもかかわらず、未だにネイティブレベルには程遠い英語。英語ネイティブとの仕事での実践プラス再度猛勉強を通して、どれだけネイティブレベルに近づくことができるか、のプロセスを記録するブログ。


☆せいかつ日記


本社からの出張者の多くがあと4日で帰ってしまうため、お仕事追い込み中。でも今日午後は皆で買い物三昧。夜に在カンボジア日本人会の盆踊り大会があるとの連絡を受けたものの、参加できず。カンボジア在留邦人1000名と聞きますが、イベントもあるんですねぇ。


昼に床屋へ行った。なんと1.25ドル(120円)。でも上手くて驚き。しかも早い(10分ほど)。バンコクでは、100バーツ(280円)出しているが、今日のお店の方が上手かった。マッサージやシャンプーをつけると、総額1000円近くになるらしい。安い。



☆つかえる英語表現


stand a chance


知っている人も多いと思いますが、「見込みがある、有望である」ということ。



Shrinking violets don't stand a chance in US.


アメリカでは、引っ込み思案な人(Shrinking violets)にはチャンスは無い



☆お勧め本


知的複眼思考法 苅谷剛彦  ★★★★半


人気大学教授だった(現在は英国で教鞭をとられている)苅谷先生の「自分の頭で”深く”考える」ことの解説本。ビジネス本読者なら、こっちのは骨太で学際的なので読むことをお勧めする。論理を見極め、丁寧に文を読み進める方法、批判的にモノをみて、論理の矛盾を見つける方法、素朴な疑問を明確な問いとして表現する方法などを通して、など複眼思考を身につける方法が徐々にわかってくる。究極的には、それらを通して「問いをずらしていくことで隠された問題を探っていく方法」を知ることができる。といっても、この本を読んだからすぐに複眼思考が身に着くわけではなく、この本では考え方のさまざまなパターンが教えられているのである。実践を通してそれらを筋肉化していくのは自分たちであり、巻末にはそのためのお勧めの本などの紹介もされている。


・複眼思考は自分のあまたで考えるための方法論であり、情報をうのみにしないための市民の思考法でもある


・批判的に文章を読むためには、論理を丹念に追いながら読むことが重要。根拠が薄く、支持されない意見や主張が無いかを見極めようとする態度が大切


・著者を簡単に信用しないこと、また著者の前提を探り出し疑うこと


・反論や批判は必ず文章にする。そうすることで、論理の甘さが浮き彫りになる


・原因と結果の関係にしつこく、異なる角度から目を向けることで、表面的にみているだけでは思いつかない新しい問題を発見できる。原因と結果を科学的にみるには、以下の3つに着目する。①原因は結果よりも時間的に先行していなければならない、②原因とみなされている現象も結果とみなされている現象も、ともに変化しているのが確認できている、③原因以外に重要と思われる他の要因が影響していない。特にこの③が重要


・③の不一致は、疑似相関と呼ばれる。それをみつけることが大事(相互に関係があるように見えて、実はその関係が偽物である、という場合)。原因と結果のどちらかが同じとなるケースを比べて、その相関関係を見極める。他の社会や組織、違う時代との比較が有効なヒントを与えてくれることがある


・ケースのレベルと概念のレベルの使い分けによって、問いを展開する。いったん概念レベルまで抽象度を上げて、問いを展開すると、そこから自由にsまざまな異なるケースに抽象度をおろして概念レベルの仮説を検討することが可能になる


・目の前にあるひとつの現象は、実際には複数のベクトルの集まりによって、ひとつの姿としてあらわれている。そう考えることで、もともとの複数の要素がどのようなものであり、それらがどのように関連しあっているのかに目を向けることができるようになる


・計画や予測を立ててそれを表明すること自体が、その計画や予測にどのように跳ね返ってくる可能性があるのかを考える(例:マルクスの「共産党宣言」により多くの資本主義国では共産化が回避されたetc)


・あることがらが問題になっていることで、誰が得をするのか、誰が損をするのか。そうした問題のずらしを行いことで、当初の問題だけにこだわっていたのでは見えない、問題の文脈を見つけることが可能になる