モンゴルのゲルといえば、白なのだが、
若夫婦バトカとアリマーのゲルは、灰色だった。
一番外側の白い布がなくて、
中のフェルト部分が剥き出しだったのだ。
その上にビニールシートが掛かっていて、
こういうのもありなのかなと思ったのだが、
実は外側の布が破れて、まだ掛けられなかっただけらしい。
草原に広げられた大きな白い布、
そして手回し式のミシン。
「お母さん、ここを縫おうと思うんですけど」
「いや、こっちから縫った方がいいよ」
姑の監修のもと、青空の下の豪快な繕いものだ。
そして、縫い終わった布をみんなで被せて、
めでたくゲルが完成した。
モンゴル草原の青い空には、
やっぱり白いゲルが本当によく似合う。
(あるがまま舎通信2014年8月号掲載、一部修正)
