市街地からほんの数十分で、
幹線道路だけがまっすぐに走り、
両側にはすでに羊やヤギの点在する草原が広がる。

おお、広い空!白い雲!
雲の影がくっきりと、草原を移動していく。

主要道路からはずれて車が草原に入ると、
風に乗って何やらさわやかな香りが入ってきた。

前の車が踏んだハーブの香りだ。
モンゴルには天然のハーブがたくさん自生している。

もちろん馬で歩いても、
人が歩いても、この香りに包まれる。
空気が乾いているので、砂埃もものすごい。

草原の真っ只中、
適当なところでキャンプの準備。

そして始まったのが馬糞拾い。
乾いた馬糞を、ストーンサークルのように
テントの周りに配置して着火。

すばらしい虫除け効果!
こういう生活の知恵に触れるとわくわくする。

夜。
遠くの空に首都の明かりが白く光る。
別の地平線上には稲光が走る。

反対側の地平線も時折白銀に明滅する。
そちらの方では大雨なのだろう。

けれども、私たちの真上には満天の星。
ゆっくりと地球は廻る。

そして地平線からのぼる朝陽。
360度のパノラマ世界に朝がひろがってゆく。


$モンゴルのモ-全てがキャンプサイト