2005年夏、モンゴルに行った。

「ホーミー」という音楽を知っていますか?

モンゴルの代表的な民族音楽。
特殊な歌唱法で、一人の人から2つ以上の音が同時に出る。

別名「喉歌」。

言葉で聞いても、例えCDで聞いても、
知らない人にはあまり実感は湧かないと思う。

2004年の5月。
そのホーミーを、
「岡林立哉さん」というホーミー&馬頭琴奏者のライブで初めて聴いた。

目の前の人から2つの音が聞こえる。
不思議なつきぬける澄んだ音。地に響くような音。

本人からしか音は聞こえないはずなのに、本当に喉からの音なのか!?

空気が震えていた。体で音を聴いたと感じた。

打楽器の振動がからだ全体を揺らすのに対して、
ホーミーの音は細胞の一つ一つが震えるような振動だった。
体がほどける感覚。

この衝撃的なホーミーとの出会い。
そして「この音、自分で出したい!」という無謀な欲求。

そこから私は、ずぶずぶとホーミーにはまった。
CDを聴き、ライブに行き、運転中にはホーミーの練習をし…。

「そのホーミーの国を見たい!」
思いは募り、とうとう到着したのは、首都ウランバートル「ボヤント・オハー空港」(当時)。

空港より車で約30分で、ウランバートル市街。

当然ながら「街を歩けばホーミーに当たる」というわけはなく、
観光客向けのレストランや民族舞踊団のステージでしか聴けないらしい。

前述のホーミー&馬頭琴奏者・岡林さんが
お友達と一緒にモンゴルツアーを計画していると聞き、
日程がかぶっていたので合流させてもらった。

$モンゴルのモ-広いねえ。