7月7日、七夕。

キャンプ地は小さな砂丘が近くに見える草原だった。

夕食後の夕暮れ(とはいえすでに夜9時)、
着込んでもやけに寒いと思っていたら、
周りの人たちは平然としていた。

しまった…!発熱による悪寒。

ツアーの間、
夜にはランプを灯して、
みんなで車座になって、
モンゴルウォッカを回し飲み、
というパターンになっていた。

その日も楽しい空気から離れがたくて、
悪寒は続くものの休む気になれず。

夜も更けて。
自然と星の話になった。

織姫、彦星ってどれ?
こと座のベガ。
わし座のアルタイル。
夏の大三角形…。

みんなで天を仰いでいた。
星の川が流れている。

そのとき、岡林さんがホーミーを始めた。

ささのは さーらさら…
「七夕さま」のメロディ。

ウォッカであたたまった身体を
冷たい草原の風が冷やしている。

熱に浮かされ、ぼんやりした頭で感動していた。

「いま、モンゴルでホーミーを聴いている。」

ホーミーの透き通った高音が天に向かってゆく。
低音が地面に吸いこまれてゆく。

遠く遠くから星の光はこちらへ届く。

$モンゴルのモ-こんな自然が日常なんて。