2012年8月16日。
4年ぶり、3回目のモンゴルへ向かう。

今までと違うのは、今回は馬頭琴(モンゴル語でモリンホール)を持参するということ。

モンゴルで作られた革張りのモリンホール。
師匠から購入したのはおよそ2年前。

モリンホール

まだまだ上手く弾けないけれど、
この楽器を生まれ故郷のモンゴルで、
鳴らしてみたいと思ったから。

福岡空港からまずはソウル、インチョン空港への搭乗手続き。
モリンホール、預け荷物にすると壊れる可能性は大。
手荷物として機内持込したいけれど、
1m以上の長さがあるから手荷物の基準からははずれてしまう。
さて、大丈夫でしょうか。

大韓航空のカウンターで尋ねてみると、

カウンターのお姉さんは苦い表情。
「空席が多かったらいいんですけど、今日は満席なので難しいですね」

「でも預けると壊れる可能性はありますよね?うーん。」
と渋っていたら、
「なんとかなるかもしれないので、搭乗口で聞いてみてください」
と言ってくれた。

ドキドキしながら搭乗口へ行ったら、
しばらく待たされたものの、あっさりOK。
やや拍子抜け。

インチョン空港

機内に入ると、アテンダントさんが
「乗組員のためのキャビネットに立てて入れますから大丈夫ですよ。」
(たぶん。英語だったから定かではない。)と、にこやかな応対。
ありがとう、大韓航空。

そして、インチョンでの乗り継ぎ。
あー、今度はモリンホールの機内持ち込みを英語で聞かなくちゃ。
再びドキドキしつつ搭乗口へ。

そしたら搭乗係のお姉さんは一言
「ya」
なんとまあ、あまりにもあっさりOK。
そして、機内ではアテンダントさんが座席上の荷物入れに入れてくれた。
なんだ。長くても入るんじゃん。

これでモンゴル行きへのドキドキ要素がひとつ減った。

夜20時半、一時間遅れて飛行機はウランバートルへ出発。
機内食は鳥の唐揚げ。いまひとつ日本から抜け切れていない感じがするなあ。

しかし、ここから機内放送がモンゴル語になった。
モンゴルへ行く実感が増して来た。

夜便でモンゴルへ行くのは初めてだ。
機上の窓から広がる大陸を実感できないのが残念。
しかし、それでも何もない暗がりのような眼下に
大きな街の灯りが見える。近づいてくる。

夜23時半ウランバートル到着。
時差が1時間あるので、ソウルから4時間の飛行。

4年ぶりのチンギスハーン空港。
暑い日本をすでに忘れかけている。

税関は何事もなくクリア。と思ったら、
あ、両替窓口が開いていない!

一人だったら、ここで途方に暮れたかも。
移動のタクシーに乗ってもお金が払えないではないか。

しかし、無事にお迎えの友達が待ってくれていた。
福岡在住のモンゴル人の友達がちょうど里帰り中で、
この日はご両親のお宅へ泊めていただくことに。
夜中の到着でも安心。ありがたい。

空港の外は涼しい!
上着を着ないと寒いくらい。

砂埃をかぶった車がたくさん泊まっている駐車場。
まわりの景色が見えないけれど、なにはともあれモンゴル上陸!

さてさて、これから約2ヶ月のモンゴル滞在。
モリンホール一本背負っての41歳女一人旅。
何が起きますことやら。


「あるがまま舎通信」2012年10月号掲載