いよいよ西モンゴル行きである。
首都ウランバートルのチンギスハーン空港から
モンゴル国内線の初体験である。

…の前に。まず空港に行かねばならない。
普通に考えられる移動手段は、車、バス、それに徒歩。

4年前にモンゴルに来た時は、まだ路肩で軽く手をあげれば、タクシーが止まってくれた。
しかもほとんどが白タク(無許可営業)だった。
日本のタクシーの止め方と違って、手は上にあげない。
ちょうど誰かと手をつなぐ程度に、ただ少し横に持ち上げるだけだ。

1kmあたりの運賃の相場はあるけれど、どんな人の車に乗るかで金額は大きく変わる。
メーターが壊れている車に乗ってしまうと、
「大丈夫!俺はだいたいの距離はわかる!」なんて言うが、
まあ適当なので、言葉のわからない身分の旅行者としては、その日の運が占えるくらいのタクシーだ。

しかし、4年ぶりのウランバートルでは、タクシーはつかまらなくなっていた。
とにかく車が増えている。
常に大渋滞だ。
路肩に車なんて止めてられるか、という感じである。

前年の選挙で大統領が変わり政策が変わったから、どこもかしこも道路工事中なのだという。
主要道路なのに封鎖されているところも多く、渋滞に拍車がかかっている。
…と、知人やたまたま会った人がよくボヤいていたのだが、
「だからあと2年後は、工事も終わってもっと良くなってるからまたおいでね。」
と続くところがポジティブでいい。

友人Tちゃんに聞いてみた。
「タクシーは電話で呼べるよ。」
「ああ、そっか。日本と同じやね。」
「ううん。前の日に予約をせんといかん。」
「え?前の日に予約?」
「そう。前の日に予約の電話をして、そして当日の朝にも確認の電話をした方がいい。
そうしないと来ないことがあるからね。」

(あるがまま舎通信2013年6月号掲載)