「荷物これだけ?草原は結構寒いのよ。セーター持ってきた?まずはうちでお茶をしてから行きましょう」
とまくし立てる(ように聞こえる)アムラーさんにうなずきながら、一緒に駐車場へと向かうと、立派なランドクルーザーの後部座席を勧められた。
ランクルかあ…と思っているのを見透かしたように
「こういう車がモンゴルでは一番いいのよ」と、アムラーさん。
運転するチンバットさんもうなずいている。
都市部を離れれば、舗装道路の少ないモンゴルである。
空港は市の中心部から少々離れたところにある。
空港から草原を見ながら市街地へ向かって、車は進む。
草原の彼方には山の稜線が連なっていて、少し雪が残っている。
かなり高い山なんだな。
空港から草原を見ながら市街地へ向かって、車は進む。
草原の彼方には山の稜線が連なっていて、少し雪が残っている。
かなり高い山なんだな。
初めて見る西モンゴル草原の景色。
何と言っても、ホーミー発祥の西モンゴル。
8年越しで行きたいと思っていたエリアだ。わくわくしてきた。
何と言っても、ホーミー発祥の西モンゴル。
8年越しで行きたいと思っていたエリアだ。わくわくしてきた。
オラーンゴムは県庁所在地とはいえ、人口3万人程度の町。
「ここがチンバットの職場」
走る車の中から、アムラーさんが指差した建物を見る。
「銀センター?(看板を読んだ)」と尋ねると
「そう。僕は銀○○なんだ」誇らしげなチンバットさん。
「○○…なに?」
「職人よ職人!チンバットは銀職人なの。銀センターの所長なのよ」
鉱物資源の豊富なモンゴル。銀細工も特産品の一つだ。
「へえー、そうなんだ!すごいね!」
すごいと言えば、アムラーさんの弟はモンゴルでは知らない人はいない、
というくらいの国民的歌手なのだ。
というくらいの国民的歌手なのだ。
そのうえ、議員と所長の夫婦。
うーむ。本当になんかすごい人たちの世話になっているのではなかろうか。
うーむ。本当になんかすごい人たちの世話になっているのではなかろうか。
ま、いいか。友だちの友だちだし、気さくな人たちでよかった。
「ちょっと店に寄る用があるんだ」
ある店の前でチンバットさんが車を止めた。
個人営業の日用雑貨店。
食品から、化粧品や洗剤、たばこや文房具にいたるまで何でも揃う、こういった店がモンゴルにはそこかしこにある。
「お菓子を買っておきなさい」とアムラーさんが言う。
「遊牧民は3食きちんと食べないのよ。お腹が空くから、こっそり食べる用にお菓子を持って行きなさい。ぎっしり詰まったこういうタイプのがいいわ。長持ちするから、少しずつ食べなさい。ああ、それから子どももいるはずだから飴玉もいくつかあるといいわね」
ポンポンと話しながら、ホイホイと手際よく、私の手にお菓子の袋と飴玉を握らせる。
こっそり食べろって…できるのかなあ、そんなこと。
(あるがまま舎通信2013年8月号掲載、一部修正)
(あるがまま舎通信2013年8月号掲載、一部修正)
