オブス県の県庁所在地オラーンゴムのチンバット・アムラー夫妻の家から、
再びランクルに乗りこみ、市街地を離れ、草原へと向かう。
再びランクルに乗りこみ、市街地を離れ、草原へと向かう。
「オブスにはオブス湖っていう大きな湖があるのよ。
ユミが泊まる家はその近くだから、見にいくといいわ。
ここから30kmくらいの距離よ」
ユミが泊まる家はその近くだから、見にいくといいわ。
ここから30kmくらいの距離よ」
オブス湖は世界遺産。
モンゴル国最大の湖だ。
それはぜひ見に行きたいな。
モンゴル国最大の湖だ。
それはぜひ見に行きたいな。
アスファルトの道はオラーンゴムの中とその周辺にしかなく、
草原に入ると道路は未舗装で、砂埃を舞い上げながら車は走る。
草原に入ると道路は未舗装で、砂埃を舞い上げながら車は走る。
ゲル滞在は4年前にも5日間だけ経験したが、今回の予定は2週間。
前回はとても無力な自分だった。
今度もそうには違いないけれど、少しでも何か覚えて手伝えるようになれるとうれしい。
前回はとても無力な自分だった。
今度もそうには違いないけれど、少しでも何か覚えて手伝えるようになれるとうれしい。
4、50分ほど走っただろうか。
視界の先には道路を塞ぐように広がる牛の群れ。
そしてその後ろに一人の男性が馬に乗っている。
牛追いの最中らしい。
視界の先には道路を塞ぐように広がる牛の群れ。
そしてその後ろに一人の男性が馬に乗っている。
牛追いの最中らしい。
モンゴルの伝統衣裳「デール」を身に付け、帽子をかぶり、
皮のブーツを履いて馬に乗っている男性の姿は、これぞモンゴル。
皮のブーツを履いて馬に乗っている男性の姿は、これぞモンゴル。
牛の群れに近づくと車はスピードを落とし、チンバットさんは馬上の人に声をかけた。
車の窓越しにチンバットとアムラーはその男性と何やら話している。
(以下敬称略。モンゴル語で話す時は敬称をつけていないので。)
馬上の人は私の方を振り向いた。
真っ黒に日焼けした、いかにも草原の男という風情の男性は50歳位だろうか。
がっしりとした体格。
表情からはなんの感情も読み取れない。
牛の群れを追い越すと、アムラーが助手席から振り向いて話し始めた。
「今さっきの人がユミが泊まる家の人よ。もうすぐ着くよ」
「なんていう名前の人?」
「ソドノム。今日秋の場所に引っ越して来たんだって」
遊牧民は季節ごとに住処を移動する。
夏の場所から秋の場所へと引っ越して来たのだ。秋の終わりには冬の場所へと移動する。
夏の場所から秋の場所へと引っ越して来たのだ。秋の終わりには冬の場所へと移動する。
オブスでの滞在先を探してもらうときに、もし可能なら馬頭琴を弾ける人のところがいいと伝えたけれど、難しいかもという返事だった。
果たして、あのソドノム氏は馬頭琴弾きなのだろうか。
(あるがまま舎通信2013年10月号掲載)
果たして、あのソドノム氏は馬頭琴弾きなのだろうか。
(あるがまま舎通信2013年10月号掲載)
