午後に家を出て、川崎駅から少し離れたところにある公園と遊歩道に向かう。

 

 

 

天気は良く、午後の日差しを受けた街中の空気は温かく、歩くにはちょうどいい気候だった。

さすがに平日の午後ということで川崎駅の周りはそれほど人は多くなく、特に人の群れに阻まれることもなく川崎駅を通り抜ける。そして駅の北側に出た。

 

途中、寄り道ということで、駅の北側の商業施設の中にある本屋に入る。

週間東洋経済や週刊ダイヤモンドなどの経済雑誌に少し目を通して、その後は専門書エリアやビジネス書エリアを少しぶらぶら歩いてから本屋を出た。

 

 

 

 

 

駅の北側は高い高層マンションも立っているような住宅街になっていて、南側の繁華街とは明らかに空気が違っている。

このような場所に住むのも悪くはないのだけど、ただしどう考えても家賃は高いだろうな。

そんなことをぼんやり考えながら、その街の中をひたすら歩く。

 

 

バス通りをしばらく歩き、途中右側の細い抜け道のような道に入る。その入り口にある幼稚園では、子どもたちの声が聞こえた。

 

またしばらく歩いていると目的の公園が見えてきた。

 

 

 

 

入り口から見て左側は大きな広場になっていて、そこではもう学校が終わったのか子供たちが遊んでいた。そして入り口の右側はちょっとした丘のようになっていて、木々の間に細い遊歩道のような道が設けられていて、そのところどころに木製のベンチと椅子が設けられていた。

 

 

私は右側の遊歩道に向かう。

 

あるベンチには高齢者の人たちが集まって何やら世間話をしていた。そしてまた別のベンチには、外国人の男女連れが軽食を食べていた。

 

彼らの間をすり抜けるようにして私は歩いた。

 

 

 

 

冬の公園は落葉して裸になった木も多く、少し寒々しかった。

 

 

だけど、ところどころ植えられている常緑樹には午後の日差しが降り注いでいて、その下を歩いているとちょっとした自然を感じることができた。