誰かが描いた 幸せの定義を
信じてみても きっと触れられない
心の奥で ひび割れていく声
誰にも聞こえず 崩れていくだけ

欲しいのは救いじゃない
ただ終わらせたいだけ
この痛みも この記憶も
無かったことにして

叫べないまま 枯れた喉で
「生きてる意味をください」と泣いた
夜明けなんて いらないのなら
いっそこの世界 壊してしまえ
私の歌で 終わらせてしまえ

優しさなんて 都合のいい嘘で
慰めの言葉 もう聞き飽きたよ
誰に守られ 誰を守るのか
答えはどこにも 置き去りのまま

救えない感情だけ
胸の奥で腐ってく
希望なんて呼ばないで
それは毒に似てる

笑えるはずの 明日さえも
この手で汚してしまいそうだから
光なんて 欲しくはない
孤独に染まり 生きていたいの
この歌だけが 私を生かす

神様の声が聞こえる
「まだ終わるには早すぎる」
ふざけないで 私の痛み
誰にも触れさせないで

心の底で 凍りついた
希望という名の悪魔が嗤う
「それでもまだ 生きたいのか」と
問いかけられて うなずいてしまう
終わらせる歌 歌っていたのに
本当はまだ――
生きたかっただけ

世界なんて終われなくていい
私が終わらなければいいだけ

 

 

 

 

痛みの数だけ 強くなれると
誰かが言った 慰めのように
胸の奥まだ 触れられないままの
言葉にならない 古い傷跡

消そうとしても 消えないものなら
せめて 抱きしめてみてもいいかな
泣き方さえも 忘れたふりして
私は今日も 空を見上げた

あの日の私が 今もここで
震えながら 名前を呼んでる

この傷を抱きしめて もう逃げないと決めたから
涙の味も 痛みの意味も すべて私の一部になる
誰にも見せないまま 隠していた心まで
少しずつでも 光に変えて
私を赦していくよ
いつか笑える日まで

間違い探しの 人生じゃない
失くした影にも 意味はあるから
好きになれない 弱さの隣に
たしかにあった 小さな祈り

傷跡だって 私の証だと
言えるような気がした朝の光
掠れた声で 呟いた言葉
「ここから 始めてみたい」

未来の私が どこか遠くで
優しく笑って 待っているなら

この傷を抱きしめて もう誰にも怯えずに
間違っていい 転んでもいい その足で立ち上がればいい
泣き出しそうな空も 私だけのキャンバスに
新しい色 描ける日まで
諦めたりしないよ
自分のために生きる

悲しみがくれたものは 孤独だけじゃなくて
誰かの痛みを 想える心だった
あの日流した涙の理由が
やっと わかった気がするの

この傷を抱きしめて もう逃げないと決めたから
涙の味も 痛みの意味も すべて私の一部になる
誰にも渡せない 私だけの物語を
胸に刻んで 歩き出すから
もう振り返らないよ
いつか笑える日まで

消えない傷を 光に変えて
私は私を 生きていく

 

 

 

 

何気なくつけたラジオから
不意に流れた あのメロディ
君がいつも口ずさんでた
優しい声がよみがえるの

心の奥で眠らせたはずの
言葉たちがざわめき出す
「元気ですか」なんて問いかけに
答える術も もうないのに

彼の好きな曲を聴けない
思い出が溢れすぎて苦しくなるから
忘れたふりをしても
胸の奥でまだ 呼んでしまう
あの日の声を
会いたいなんて 言えないまま

街の灯りが滲んで見える
君と歩いた冬の歩道
ふざけながら歌ってくれた
あのフレーズが消えなくて

過ぎ去った日々の温もりより
今は虚しさだけが残る
幸せだった瞬間ほど
どうしてこんなに痛いんだろう

彼の好きな曲を聴けない
知らない誰かの声が切なく響くよ
閉じ込めたはずの想いが
まだ心のどこか そっと鳴いてる
触れられないのに
消せないままの 面影だけ

きっと君もどこかの部屋で
同じ歌を聴いているのかな
私のことを 少しでも
思い出してくれてますか

彼の好きな曲を聴けない
いつか聴けるような日が来るのだろうか
さよならの意味さえも
今はまだうまく 受け止められずに
静かな夜に
君のメロディ そっと響く

イヤホン外して
そっと息を止めたまま

 

 

 

 

夕暮れ染まる窓辺に ひとり佇んでた
胸の奥の痛みを 誰にも言えずに
泣き出しそうな空の 色に似た心
弱さを隠すように 笑顔をつくってた

でもふと触れた あなたの言葉
あたたかさに ほどけていくよ

やさしさに包まれて 私は歩き出せる
あの日の涙も 無駄じゃなかったと
心の奥でそっと 誰かが囁いた
「信じていいよ」と 教えてくれた
ひとしずくの希望が 胸に灯るたびに
孤独の意味さえ 変わっていくから

雨粒の音がそっと 心をなでる夜
迷い続けた日々も 抱きしめられるようで
風に揺れる木々の 声が聞こえたなら
過去と未来の狭間で 眠る夢に触れて

あなたがくれた 優しい視線
少しずつね 強くなれたよ

やさしさに包まれて 私は歌い始める
ひとりじゃないから 声は響くから
遠回りしたことも 無駄じゃなかったと
胸の深くで今 そっと気づいたの
見失った明日を もう恐れないように
心の扉を 開けてみるから

やさしさに包まれて 私は生きていける
何度つまずいて 傷ついたとしても
支えてくれる声が どこかにあるから
立ち止まるたびまた 思い出せるの
信じることをまた 思い出せたのなら
この世界さえも 愛せる気がする

静かな空の下 微笑む私がいる
やさしさを今度は 誰かに渡すため

 

 

 

 

雨の匂いのする夕暮れ
あなたの声を思い出す
最後に交わした言葉より
黙ったままの沈黙が刺さる

並んで歩いた帰り道
気づけば一人きりの足音
もう二度と触れられないものを
こんなにもまだ抱きしめてる

“さよなら”と言えたら
こんなに苦しくなかったのに
未完成のまま置き去りにした
あの日が今も消えない

戻れない二人 名前を呼ぶ声も
優しい嘘も 全部思い出になるの?
泣きたい夜に あなたはいないのに
心のどこかで まだ手を伸ばしてる

街のざわめきに紛れながら
言い訳ばかり探して
傷つけたのはどちらでもなく
愛しすぎた私たちだった

写真の中で笑っている
無邪気な横顔が眩しい
大切なものほど簡単に
壊れてしまうのはなぜ

“ごめんね”と言えたら
少しは楽になれたかな
自分の弱さに気づいた時
あなたはもういなかった

戻れない二人 交わした約束も
離れた背中を 今も責め続けてる
忘れたいのに 何度も蘇る
静かな言葉が 胸に降り積もる

もしも願いがひとつ叶うなら
時を戻すのじゃなく
最後のあなたに
笑って“ありがとう”を伝えたい

戻れない二人 それでもあの日々が
悲しみ以上の 愛を教えてくれた
さよならじゃなく さよならの向こうで
それぞれの明日を 歩いていけるように

雨の匂いのする風が
そっと背中を押した

 

 

 

 

綺麗すぎる言葉で
傷を隠すたびに
心の奥で軋む音がして
嘘の私が増えていく
「信じれば救われる」
その声に縋ったけど
すがるほど沈んでいく
悪魔の笑い声が響く

諦め方を忘れて
期待だけが腐っていく
それでも手を伸ばすのは
弱さじゃないと信じたい

希望という名の悪魔は
優しく手を差し出すけど
掴んだ瞬間 心の奥まで
爪を立てて笑う
救いなんていらなかった
欲しかったのは真実
偽りの光だけなら
闇に沈んでいたい

「きっと大丈夫だよ」と
誰もが簡単に言う
その言葉が一番
残酷だって知らないで
信じたいほど痛くなる
愛しさが牙を剥く
希望の仮面を剥がせば
そこにいたのは絶望

もう迷わないなんて
何度誓ったか忘れた
それでもまだ揺れている
心が嫌いじゃない

希望という名の悪魔は
孤独を甘く溶かして
逃げ場を失った心の隙間で
静かに囁く
「生きる理由をあげようか」
その声は甘すぎて
拒むほど惹かれていく
どっちが本当?

痛みだけはリアルで
迷いだけが生きている証
それを奪う存在こそが
一番の悪なのかもしれない

希望という名の悪魔よ
まだ私を見捨てないで
絶望よりも残酷な光でも
消えたくはないから
答えなんていらない
ただ生きていたいだけ
この手を離さないで
悪魔でもいいから

救いと呼べないものに
私はまだすがってる

 

 

 

 

カーテンの隙間から 朝の気配が覗く
でも私の時間だけは 昨日のままで
触れられずに置かれた 記憶の箱の中
まだ泣いてる声がする 幼い私が

変わりたいと願うほど 怖くなるのはなぜ?
守りたいものはいつも 目には見えなくて

時間の止まった部屋で 私は息を殺して
聞こえないふりをしてた あの日の鼓動
「大丈夫」と呟いた 震えた声の裏側
隠した涙たちが 今もまだ枯れずにいる

古びた鏡には 昨日と同じ私
でも心の奥底は 少し色褪せた
選ばなかった道が 窓の外で揺れて
風に乗って囁いた 「まだ間に合うよ」と

忘れたいと願うほど 鮮やかになるのは
あの日の泣き顔さえ 私の一部だから

時間の止まった部屋で 私は目を閉じたまま
見ないようにしてきた 本当の願い
「寂しいよ」と零れた 幼い私の言葉
ずっと待っていたのは 他の誰でもない私

声にならない声が 闇を照らす光になって
ほどけてく明日への 鍵になると気づいた

時間の止まった部屋を 私はそっと開けて
凍りついた昨日ごと 抱きしめながら
震えていた心が やっと息を吹き返す
初めての笑顔さえ 私が選んだ未来

時計の音が響く 「もう歩いていいよ」と
やっと始まるのは 私だけの季節

 

 

 

 

朝焼け前の 静かな部屋で
君の匂いだけ まだ眠ってる
置き去りのままの マグカップにも
昨日の続きを 見つけた気がした

選んだ言葉が 正しかったと
自分に何度も 言い聞かせるの
だけど鏡に映る私は
笑い方さえ 忘れたみたい

鏡に映る 一人分の幸せ
空いた隣を 埋められないまま
君といた頃の やわらかな朝は
もう二度と戻らないのに
まだ待っている まだ探している
手に入れられなかった 未来のかけらを

心の奥で 誰かの声が
「これでいいんだ」と 囁いてくる
失くしたものを 数えるよりも
今ある孤独を 受け止めたくて

君がいない日々に慣れるたび
胸に小さな痛みが増えた
幸せだけを 欲しがったのは
本当は私の方だった

鏡に映る 一人分の幸せ
まだぎこちない 微笑みのままで
君のいた日々を なぞる指先が
触れたぬくもりを 今も覚えてる
「さようなら」の本当の意味を
やっと少しだけ 理解できたのに

思い出は消えずに 形を変えて
明日の私を 支えていくの
悲しみのあとに 残った光を
いつか愛せるように

鏡に映る 一人分の幸せ
失ったものと 手を繋ぎながら
君といたことも 傷ついたことも
全部抱きしめて 歩き出せるように
もう大丈夫と ちゃんと笑えるように
私の未来に 光が射すまで

鏡の中で そっと微笑む
まだ少しだけ 震えているけど

 

 

 

 

目覚めた朝 窓辺に差し込む
淡い光が 今日を呼んでいる
昨日残した 悔しさも痛みも
少しずつ薄れて 溶けていくようで

心の奥で かすかに響くのは
まだ終わらない 私のメロディ

小さな一日の静かな歌が
誰にも見えない想いを包む
泣いた夜さえ優しく変えて
明日へ向かうための色になる
歩き続ける意味はひとつ
生きてることが歌になるから

夕暮れ空 残されたオレンジ
茜色の夢 そっと染めていく
立ち止まるほど 迷う日もあるけど
それでも何かを 信じていたくて

胸のどこかで 途切れず続いてる
儚く揺れる 私のメロディ

小さな一日の静かな歌は
誰にも届かぬ想いを照らす
失くしたようで まだここにある
心の奥に眠る光たち
孤独を越えて出会う朝は
きっと世界が少し変わるから

声にならない声がそっと
私の肩を抱きしめる
何も言わず ただ寄り添うだけで
涙は歌に変わっていく

一日の終わりに静かな歌が
そっと頬を撫でるように響く
ありふれた今日が愛しくなる
かけがえのない私の景色
歩き続ける意味はひとつ
生きてることが歌になるから

そっと瞼を閉じて 微笑むように眠る
明日もまたどこかで 静かな歌を紡ごう

 

 

 

 

凍りついた街角で 足跡を見つめてた
誰かが歩いた温もりも 今はもう消えている
白い吐息が空に 願いのように溶けて
「幸せになりたい」と 震えた声でつぶやいた

光はいつも遠すぎて 届くことはないと
自分に言い聞かせた日々を まだ忘れられない

冬の終わりに散る花のように
咲きたい夢も抱いたまま 枯れていくの?
誰にも見つけてもらえないまま
苦しいって叫ぶ声も 雪に埋もれてく

あの日交わした言葉 凍てつく風にさらわれ
信じた未来の欠片は どこへ行ったのだろう
涙の熱ささえも いつしか感じなくて
心の奥の痛みだけ 置き去りのままで

どうして愛は儚くて 触れたら消えるの?
掌をすり抜けたものは 二度と戻らない

冬の終わりに散る花みたいに
咲いてもすぐに散る運命(さだめ) 拒めないの
“生きてる意味を探したいのに”
私はどこで間違えて 孤独を選んだの

誰のために笑ってた?
何のために泣いていた?
答えは心の奥の 氷の下で眠ったまま
それでもほんの少しだけ
春の匂いがした気がして
凍えたこの手をそっと 空へ伸ばしてみたの

冬の終わりに散る花のようでも
僅かでいい 誰かに今 届きたいよ
忘れられても構わないから
この声が消える、その前に
一度だけ 咲きたかった

雪解け水に揺れる
儚い花の夢