「烏賊」と書いてイカと読みますが、風物詩の一つに烏賊釣り漁があります。昼間は水深１００メートル前後に生息しますが、夜は海面近くに浮上して小魚などを捕食、この習性を利用したのが集魚灯によるイカ釣り漁です。イカは、海中では体が透き通って見えますが、水揚げすると茶褐色→黄色っぽい白→乳白色→赤紫と変わっていきます。鮮度が落ちるのが早いため、従来は産地以外では刺し身で食べるのは難しかったのですが、今は冷蔵技術が発達して手軽に味わえます。イカの全漁獲量の８０％を占めるのが「スルメイカ」で、刺し身の他、てんぷら、塩辛、煮付け、そしてお子様が喜ぶイカのリングフライ等々様々な食べ方があり、捨てるところが無いくらいほぼ全身が使われています。生活習慣病（成人病）予防に効果があるアミノ酸の一種タウリンを豊富に含み、高タンパク・低カロリーでダイエットにも向いている食材です。ちなみに、ユダヤ教では、鱗（うろこ）がない海生動物を食べることが禁じられており、タコと同じく食べてはいけないそうです。。。