仮想通貨市場が、日本時間の昨晩、大荒れに荒れました。暴落の後、取り敢えず今は落ち着いているように見えますが、今後神経質な展開となる可能性があります。イーロン・マスクの発言がこの暴落を惹起したという説もありますが、テザーというステーブル・コインなる仮想通貨市場で多く使われる決済手段に対する信認が揺らいだことなど、様々な要因が重なって、高く盛り上げた砂の山が或る時突然崩れるように、ザザーッと値が動いたのでしょう。

 

 株式などは、その根源価値やフェア・ヴァリューがあるので、値動きには一定の幅があるものですが、二つの国の通貨の交換レートである為替(FX)や仮想通貨は、根源価値やフェア・ヴァリューなるものがないので、動く時は糸の切れた凧のように大きく動いてしまうことがあります。そういうものだと認識しながら、仮想通貨には投資する必要があると思います。

 

 これから先はどうなるのか?これは中々難しい問題ですが、ブロックチェーンを活用した様々な経済活動の拡がりは、今後きっと進むでしょうから、その基盤であるビットコインやイーサリウムなどの仮想通貨は、その使用価値が高まり、長い目で見るとその価値は上がっていくように思われます。しかし上述したように、糸の切れた凧のように動くので、その振れ幅に耐えられるような持ち方が肝要だと思います。とっても長い期間固定できる金額の範囲内で持ち、ブレを、それが仮に速くて大きくても、心理的にも経済的にも目をつむることが出来ることが大切だと思います。