先ず最初に、昨日のつぶやきの訂正です。冒頭に「富みに、忙しくなっています」と書きましたが、これは「頓に、忙しくなっています」の間違いです。漢字は難しいです。加えてキーボードで打つ時代、変換間違いには特に気を付けなければいけませんね。恥ずかしいことです。失礼いたしました。

 

 さて今日は飲酒の話。報道によると松本城ビールフェスが、「飲酒は国宝・松本城の品格を損なう」との理由で中止されるとのこと。うーむ。果たして飲酒は品格を損なうか否か?

 

 紀元前4世紀頃の古代ギリシャの哲学者プラトンが著した「饗宴」は、原題でシンポジオンと云います。これは英語のSymposium、シンポジウムに当たります。饗宴では、ソクラテスやアリストファネスなどが、人の愛についてそれぞれが演説し、議論を交わすのですが、その様式は車座になって酒を飲みながら、時代を代表する哲学者や詩人などの頭脳・文化人が集まり、延々と語らうものです。そしてその内容は、未だに人類の大切な古典として読み継がれています。

 

 飲酒は品格を損なうか?その答えは色々あり得て、個人によって意見は違うと思いますが、ソクラテスもアリストファネスも、松本城を眺めながら高邁な識見をもって議論をしたかったことでしょう。