英語には、その単語の意味が日本人には、少なくとも私には、どうしても良く分からないものが、ままあります。最近見た映画で、「素晴らしきかな人生」と云う邦題のものがあります。これはフランク・キャプラの名作「It's a Wonderful Life」ではなく、最近のウィル・スミス主演の「Collateral Beauty」と云う映画で、どう考えてもフランク・キャプラ監督、ジェームズ・スチュアート主演のウルトラ名作と誤認してしまうような邦題を何故付けたのかも謎なのですが、原題の「Collateral Beauty」と云う意味が、また謎です。引き替えに存在する美徳がある、と云う意味だと思われるのですが、英語は本当に難しいと思います。

 

 redeemとか、redemptionと云う言葉も分かりにくいです。エルビス・プレスリーが復活を遂げた名曲、「If I Can Dream」の歌詞の中に、「But as long as a man has the strength to dream, he can redeem his soul at last」と云うのがありますが、このredeemとはどう云う意味か、初めて聞いた大学生の時は良く分からなかったのですが、思いを「成し遂げ」られるとか、「全う」出来ると云う意味だろうと、自分なりに納得した記憶があります。

 

 「ショーシャンクの空に」は好きな映画ですが、原題は、The Shawshank Redemption と云います。この「Redemption」がどう云う意味なのか、ずっと謎でした。償還?贖罪?何のことだろう?赦すと云う意味ではないか、と云う人もいます。束縛から解放されると云う意味でないか、と云う人もいます。私が最近或る経験からふと思ったのは、「まとめて返す」と云う意味です。ショーシャンクの場合は、マイナスの意味、プラスの意味、双方含めた「お礼返し」と云うような意味ではなかったかと。私の最近の経験はプラスの意味なのですが、Redemption と云う言葉がストンと胸に落ちました。

 

 Redemption、中々奥の深い言葉です。言葉って面白いですね。