昨日・今日と、一泊二日で北京に出張しました。最近は中国への出張は上海その他、南の都市が多く、北京は久し振りでした。会う相手は定期的に会っているパートナーであり、お昼過ぎに北京空港について先方のオフィスに直行し、ずっと会議、その後先方のもうひとつのオフィスの中にある食事が出来る施設でディナー、ホテルに深夜に戻り、ほぼ未明にホテルを出て昼過ぎには東京に戻る、と云った弾丸スケジュールで、外界にはほとんど触れる機会がなかったので、久し振りの北京の雰囲気を感じることは出来ませんでした。

 

 しかし、ディナーの間流れていた国営放送が、延々と朝鮮半島情勢や、アジアに於ける米軍の動きを報じていたのが印象的でした。中国ですし、国営放送ですから、人々の興味がそこにあると云うよりも、人々にそのことを知らしめねばならないと云う国の意思の表れなのでしょうが、我が国のテレビ番組との違いをまざまざと見せつけられました。国民が見たいものと国民に見せたいものの違いがあるとは云え、我が国を取り巻く情勢を考えると、それなりに緊張感があって然るべきですが、我が国の国会やマスメディアの何と呑気なことか。弛緩していると云うべきでしょうか。

 

 北京への弾丸出張は、決して快適なものではありませんでしたが、考えさせられることがあり、収穫がありました。情報に強くなることは、常に意識していきたいと思います。