日本時間今晩、トランプ新大統領が誕生します。就任演説では何を話すでしょうか?私が一番気になるのは、本国投資法(Homeland Investment Act)に関連する発言です。経済政策も財政政策も、実際に始めるには、そして結果が出てくるには時間が掛かります。これらの政策はそもそもそういうものですし、アメリカでは税金を使うことは議会の権限ですから、尚更方向性が明らかになるには時間が掛かります。金融政策は比較的すぐに出来るし結果も早いですが、これは中央銀行の権限であり、大統領が主語ではありません。

 

 アメリカ企業が海外に持つ利益や資金をアメリカ本国に戻す際に掛ける税金を大幅に減税する本国投資法は、確度が高く、かつ早く実施できるものです。そしてそのドルの環流額は巨大であり、即ち他国通貨を売ってドルを買う需要が大きくなります。かつ、その手元に戻したお金で企業が何をするかというと、アメリカの常識では自社株買いの圧力が強くなると考えられます。そういう連想からドル高になり、アメリカ株も史上最高値を付けに行った。私はそう整理しています。この本国投資法に関わる発言は、ですから為替と株のマーケットに大きな影響を与える筈だと考えています。注目しましょう。

 

 ところで!内閣府のプロジェクトチームとチョコレートの明治の発表によると、カカオを70%以上含むチョコを1日25グラムずつ4週間、45~68歳の男女に食べさせたところ、6割の人で大脳皮質の量が増え、脳の機能が平均で1~2歳若返った可能性があるとのこと。これは驚きです。たった4週間です。カカオの抗酸化作用が寄与している可能性があると。むぅ。チョコと赤ワインは、鬼に金棒でしょうか。良い週末をお迎え下さい。