ブルームバーグ社のUK離脱に関するリアルタイムの地区別状況を見ていると、投票区ごとに離脱か残留かで色分けしていき、中々興味深いものでした。明日はマネックスグループの株主総会のため、今日はつぶやきを早めに書いているのですが、今これを書いている正午過ぎで、ほとんど勝敗は付きました。離脱です。

 ブルームバーグ社のサイトでは、離脱は赤色、残留は青色で投票区を塗り潰しているのですが、スコットランド、北部アイルランドとロンドンだけが青色で、後はほとんど赤色です。ザックリ云って、青色地域は残留6割・離脱4割、赤色地域はその真逆で、残留4割・離脱6割です。因みに青色地域は、ロンドン・エジンバラがあり、金融センターです。

 この地図を見ていると、大西洋を渡った大国の地図を見ているような気もしてきました。アメリカでは青色は民主党、赤色は共和党です。イギリスの地図を時計と逆回りに90度回すと、左、即ち西に大きな面積のカリフォルニアがあり、右・東に小さな面積のニューヨーク・ボストンがあるようです。イギリス同様、限られた地域、金融やテクノロジーで進んでいるニューヨークや西海岸のみ青色、即ちヒラリーが勝ち、大体の内陸部は赤色、即ちトランプが勝つことを暗示しているような。むーん。

 しかしこのUK国民投票、事前予想より遙かに大差を付けて離脱派が勝ちそうですが(注:この原稿を書いている時点。この後、離脱が決定しました)、それでも尚、残留派が約1600万人もいます。禍根を残さないですかねぇ。ロンドンとスコットランドだけ独立してEUに残りたいなんて云い出さないでしょうか?直接民主主義の二者択一投票は水ものです。現代のように複雑に利害が絡み合う時代に、二元論的政治決断は最善の方法でしょうか?色々と考えさせられることがありますね。それではまた来週。