昨日はUKの国民投票の話を書きましたが、スイスでもベーシックインカムという働かなくても月30万円弱もらえる制度についての国民投票が先週末に行われ、75%以上の反対で否決されました。レファレンダム=国民投票は、ヨーロッパでは案外頻繁に行われます。スイスは特に多いですが、EUに加盟するか否かで、ヨーロッパ中の国が、案外最近に国民投票を実施しています。

 翻って日本を考えると、最高裁判事国民審査というかなり形骸化された国民投票がありますが、実質的には国民投票というものをそもそも一度もしたことがないのではないでしょうか?日本は市民革命もしたことのない国です。ヨーロッパの国々とは、建国の経緯とか国民の国政への関わりが大きく違います。

 いずれ日本も国民投票をする日が来るでしょう。しかし最初から正しい答えを出せるとは限りません。投票しないことによって、自分達の国の将来が変わることがある。投票によって、国の将来を決めねばならない。これは一大事です。いきなりやって、最初から妥当な結果になるとも思いにくいので、軽いテーマから練習をする必要があると思います。例えば夫婦別姓とか、いくつかの練習に適したテーマがあるでしょう。

 このつぶやきで前にも書いたことありますが、民主主義の効能と怖さを、きちんと認識するべきだと思います。