当社は様々な商品やツール、サービスを作ってお客様に提供してきています。貸株を或る意味で発明して始めたのも当社ですし、オンライン証券としてFXを広く一般に広めたのも元々は当社でありました。カブロボファンドのようなロボアドバイザーの先駆となるものも開発したり、本当に様々な新しい商品・サービスを企画し、開発し、御提供してきました。そうすると同時に、政府や証券業協会・取引所などに、個人投資家の皆さまのために提案をし、様々な改革も推し進めてきました。

 一株の売買単位が今は数万円からになっていますが、かつては概ね50万円から100万円以上、酷いものだと一売買単位が数千万円なんてのもありました。これはかつて、一株当たり純資産額の下限が5万円と決められていたからなのですが、これは某国会議員と一緒に時の法務大臣に会いに行き、改革の必要性を訴え、東証などでも推進されていた行動と相俟って、今の単元株制度が出来て、数万円からでも取引できるようになった経緯があります。空売りを或る一定額以上した場合に公表される個人の住所も、最初は番地まで詳細に要求されたものを、これは法律上許されている経済活動を個人がしているのに、ここまで個人情報を公開するのはおかしいと政府に対して強く訴え、それだけが理由ではないでしょうが、今のように情報の粒度が下げられたこともあります。お客様のために、商品・サービスの開発だけでなく、私とマネックスは、色々なことにつき、様々な場面で、その改善に努めてきました。

 IPOは株式市場の花である、と私は思っているのですが、IPOをオンライン証券で引き受けようということを始めたのも当社です。2000年に始めた時には、とても大きな反発が既存の証券会社等からはありましたが、今では当たり前のことになっています。このIPOについて、今再び、お客様皆さまの御意見を伺いたいと思います。IPOというと、やはり新興市場のことを語らずにはいられないので、新興市場についての御意見も伺いたいです。今までに様々な形でこれらの件につき、お客様の御意見は伺ってきたのですが、色々と環境も変わる中、今再び皆さまの声を拝聴したいと存じます。そして今後のIPOや新興市場の改善に活かしていきたいと思います。

 IPOに関する御意見は soba@monex.co.jp に、新興市場に関する御意見は udon@monex.co.jp にいただけますでしょうか。お返事は書きませんが、いただいた御意見はしっかりと受け止め、業界、取引所、或いは政府などに伝えながら、皆さまの投資環境の改善に努めてまいりたいと存じます。よろしくお願いいたします。