来週から私は、マネックス証券のCHOを兼務することになりました。さてCHOとは何でしょう?これは新しく作ったポジションです。そしてこのCHOなるタイトルは、恐らく世界で初めてのタイトルだと思うのです。Chief Human OfficerでCHOというのはあるようです。しかし当社のCHOは、Customer Happiness Officerです。カスタマー・ハピネス・オフィサーとは、お客様にハッピーになってもらうための仕事をする職です。

 16年前、当社を創業した時は、銀行や証券会社などの金融機関が供給者論理でサービスや商品を提供していて、これではダメだ!ユーザー、お客様の論理、視点に立ったサービスを作って提供していかねばならない!と強く思ったものでした。それが、オンライン証券をゼロから立ち上げる強い動機でありパッションでした。それは恐らく、当社に限らず、他の幾つかのオンライン証券にもあった思いだったでしょう。それが16年経ち、今でももちろんお客様中心の考え方は変わってませんが、会社も大きくなるにつれて、徐々に供給者論理のサービス提供になってきてないか?お客様が欲しいものを提供するのではなくて、我々が提供できるものを提供してないか?との不安も出てきたのです。

 今再び、このお客様視点を徹底的に追究し、お客様中心主義、即ち創業来掲げてきた顧客主義を磨いて再強化したい。そういう思いで、自らをCHOに任命し、お客様視点の旗を振って行くことにしました。CEO兼CHOとして頑張って参りますので、これからもよろしくお願いします!