週末土曜日は、大阪北浜で、東証主催の「+YOU」で講演しました。大阪は、私のようなマーケットオタクにとってはひとつの聖地です。堂島は世界の先物取引の発祥の地であり、ニュ-ヨーク証券取引所にも、シカゴにも、取引所の歴史の説明コーナーでは冒頭に堂島の米市場が出てくるのです。しかも当時、のろしによるモールス信号でその情報を伝達し、例えば大阪の煙を岡山の山の上で確認して、またのろしを炊いてそれを広島でキャッチしと、いわば光通信によって数時間以内に日本全国に米の値段の相場報道をしていたと云いますから、その先進性は抜きん出ていたのです。

 その大阪で「これからの資産運用」について話したあとに、生まれて初めて高野山に行きました。一言で云うと、行って本当に良かった。この手のことはパーソナルな経験なので、敢えて詳細は記しませんが、本当に様々な出会いがあり、心に染みました。宿坊に一泊し、昨晩関空から飛び立ったのですが、羽田上空で旋回後、悪天候のため関空に戻ることに。千回近く飛行機には乗ってると思うのですが、目的地上空まで行って出発地に引き返すのは、昨年8月の羽田・三沢・羽田に続いて二回目です。もしかしたら連れ戻されたのかも知れない。急遽取った大阪のホテルは角部屋しか空いておらず、今朝起きると東南の方向に紀伊の山々が綺麗に見えたので、思わず合掌してしまいました。

 さて、今日は当社アメリカビジネスの状況アップデートの最終回、その「評判」についてお話ししたいと思います。当社アメリカグループ会社のトレードステーションが提供する米株トレーディングツールとサービスは、資本市場に関しては恐らく世界で最も権威のある新聞(週末紙)であるバロンズ紙で、アメリカでベストのオンラインブローカー、或いはアクティブトレーダー向けでベスト、という格付けを何回も何回も連続で獲得しています。ストックブローカーズ・ドット・コム誌や、インベスターズ・ビジネス・デイリーというメディアでも、ベスト・プラットフォーム賞、ベスト技術賞、株式取引ツールでベストなどの表彰・評価をやはり何回も連続で受けています。テクニカル・アナリシス・オブ・ストックス&コモディティーズという雑誌では、株式取引システム、先物取引システム、機関投資家向けプラットフォーム、プロ向けプラットフォームなどの部門での最高位を、なんとどれも全て10年以上連続して獲得しています。私たちのアメリカグループ会社の米国取引サービスは、世界的に群を抜いたものなのです。

 その米国株サービスは、既に日本のマネックス証券のお客様用に改造し、御提供済みです。その技術と経験を使って、日本株用のツールも現在開発中で、この夏には日本でも御提供を始める予定です。もちろん世界でどんなに高い評価を得ているツール・サービスでも、それを単に日本語化すれば日本のお客様にも受け入れていただけるとは考えていません。丁寧に丁寧に、日本のマーケットに合わせ、日本のプロトレーダーの方々や個人投資家の皆さんの声を聞き、日本用に改造しなければいけません。そういうフィッティングのプロセスを丁寧に行い、夏のサービス開始に向けて準備しています。そして開始後も、常に改良を重ねてまいります。どうぞ御期待下さい。