エボラ熱が急速に広まっています。ウィルスは変異するかも知れませんし、いわゆるパンデミックになる可能性もあるかも知れません。季節的にもこれから北半球は乾燥する冬になっていくので、危険な気がします。欧米での国内感染がポロポロと出てきて、恐怖感が高まり、一方震源地はアフリカで、経済的にあまり重要な交易相手でないので、「付き合わない」と云う選択肢があり得そうで、それはそれで気持ちを暗くさせます。

 現実的には、空港等での水際で検知し防衛しようと云うことになるでしょうから、人の流れが悪くなるでしょう。実際、11月に私は年に2回のIR(機関投資家巡り)で欧州、米国とまわりますが、それぞれの空港の入管手続きが極端に渋滞して、大幅に時間が掛かりそうで、今から頭が痛いです。こういう人の流れの減速は、経済にそれなりの影響を与える筈で、暫く嫌な感じですね。

 目に見えないと云うのが、不安を増長させます。「分からない」と云うことが、取り敢えずのリスク回避行動を取らせますから、必要以上のアクションを避ける、或いは必要以上のアクションの裏をかくためには、徹底した情報収集に努めることが肝要です。日本におけるエボラの報道量はかなり限られている気がするので、当面は英語メディアでの情報収集を増やそうかと思っています。