明日、改造内閣が組閣されるとのこと。我々にとっての目玉は、安倍首相が塩崎恭久氏を厚生労働大臣に充てる方針を固めたという話でしょう。世界最大規模の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )の改革を強く唱えてきた塩崎氏の厚労相就任は、GPIFの組織改革や運用方針の変更は断固行うと云う安倍首相の決意の表れでしょう。運用方針の変更には、株式の運用比率を高めるとか、運用成績のベンチマークの一部を、マーケット全体を表したTOPIXから、ROE重視のJPX日経400にシフトしていくことが含まれるでしょう。

 GPIFに限らず、年金の在り方そのものも含めて、厚生労働省管轄下には大きな改革をしなければいけない問題が山積みです。或る意味で最大の抵抗勢力の真ん中に、改革派の塩崎氏を投入することは、必ずしも結果が出ると決まった訳ではありませんが、政権の意志を感じさせ、株式市場にとってとてもいいことです。実際今の政権は、良くやっていると私は思うのです。もっともっと肯定的・楽観的に内外の投資家は日本の市場を見ていって欲しいと思います。