今日、あのKKRのあのジョージ・ロバーツさん(KKRのRですね)に会いました。感動~!私は金融界は長く広く、自分で云うのも何ですが深いので、世界中の金融関係のどんな大物に会ってもあまり緊張も感動もしません。或る意味で、例えて云うならば同じリーグの選手だと思っているからでしょうか。投資銀行、証券会社、トレーダー、セールス、リサーチャー、バンカー、アナリスト、経営者、日本人、アメリカ人、イギリス人、中国人、ヘッジファンドにレギュレーター、なんでも来いって感じです。

 しかし投資家だけはちょっと違います。しかも上場証券への投資でもなく(これはトレーダーに近いと思われます)、不良債権や完全なスタートアップ企業への投資でもなく(これは投機に近いと思われます)、いわゆるプライベート・エクイティ・ファンド、しかも質が高くて品の良いプライベート・エクイティ投資家は、ちょっと部類が違う気がするのです。視点が冷静で、自身で状況をコントロールしようとする強い意志と、コントロールできないものに対して適切な距離感を持つ姿勢。いや、それは優れた投資家(トレーダーも投機家も含む)全般に通ずるポイントでしょう。しかし何かが違う。結果を出すまでの時間の長さに対する考え方でしょうか。

 私が知っている投資界のスターに必ず共通すること。それは質問が多く、かつその視点・角度が様々なことです。ロバーツさんも例に漏れませんでした。そして最後にかなり変わった、そして難しい質問を私に投げました。私の答えはロバーツさんにとって意味のあるものだったでしょうか?ロバーツさんは今まで会った金融人の中でとっても印象的な人でした。