この日曜・月曜と、マネックスグループの子会社である(当社の兄弟会社に当たる)トレードステーション社のトップ並びに幹部を数名呼んで、みっちりとマラソン会議をしました。日米それぞれ、そして双方にまたがる様々なシステム開発案件の網羅的な把握や軌道修正をするためです。合わせて12時間くらいのミーティングを終えて、打ち上げ的に先ずはBBQ、二次会にカラオケに行きました。12時間のミーティングのあとに5時間程度の飲みにケーションをした訳ですが、人ひとりの力は微々たるもので、それらが集まって初めて大きな仕事が出来、またその仕事のベクトル・向きが揃っていれば大きな力が出ますが、ベクトルがバラバラだとどんなにそれぞれが頑張って働いても全体の出力があまり出ませんので、良くコミュニケーションすること、そして皆のベクトルを合わせることはとっても重要だと考えています。このことはマネックスを創業した頃から常々思ってきたことなのですが、太平洋を越えた場所、そして地球の裏側の時間帯にいる同僚達とのベクトルを合わせるためには、コミュニケーションは並大抵のことでは全く足りないと益々思うようになっています。

 日本で飲み会等をする時は、終わりに必ず私は三本締めを行います。英語人がいる時は、私が考えた適当な英訳も混ぜて行います。マネックスグループの中では、日本に良く来る海外の同僚達の間では随分と浸透してきました。特にトレードステーションのトップであるサロは、多文化環境で育ってきた人間なので飲み込みがとても早く、そしてやはり経営者をしてきたので、人の輪の中に入っていくのがとても上手というか、しっかりと入っていこうとします。昨日はBBQのあとに一回私が三本締めをしたのですが、二次会カラオケのあとに、このサロに三本締めの音頭を取らせました。難なく上手にこなしたのですが、今朝空港に向かう途中からメールが来て、三本締めの音頭を取らせてくれたことにとにかくとてもとても感動・感謝したと伝えてきました。これは意外でした。その感動の程度の大きさが意外でした。しかし考えてみると分かる気がします。親分肌のやつだし、一体感を感じたのでしょう。何よりも三本締めの音頭を取るのは気持ちがいいし。

 コミュニケーションを進めるには色々な方法があり、近道はないといつも思っているのですが、気持ちよくなってもらうことはとても重要です。コミュニケーションはこちらで起きているのではなく、相手方の中に起きているからです。今更ながら、コミュニケーションの大切さと、その改善に気付かされたのでした。