今日はマネックスグループの第3四半期決算発表でした。東京証券取引所の兜クラブといわれる会見場で、新聞社や通信社の記者さんの前でいつものように会見を行いました。普段はマネックスグループのCEOとしての私と、グループのCFOの2名で会見を行うのですが、今日はマネックスグループのアメリカ子会社(マネックス証券から見ると兄弟会社)であるトレードステーショングループのCEOとCFOも従えて、会場前方に4人並んで座って会見を行いました。日本企業の決算発表では案外珍しい光景かも知れません。日本人といわゆる外人が並んで半々座っている状況です。

 しかしアメリカではどうなのだろう?アメリカにはそもそも”外人”という概念があるのだろうか?日本ではよく国内事業と海外事業とか分けて議論しますが、そのことにどれだけの意味があるのだろう?そもそも海外という言葉は、椰子の実が流れ着いて驚いている時代なら格別、今時如何なものか?ユーラシア大陸でもアフリカ大陸でもアメリカ大陸でも、外国は海外とは限らないではないか? Overseas という言葉は、モロ島国の言葉のようにも思えます。しかし同じ島国であるイギリスは自国の中央銀行総裁にカナダ人であるカナダ中銀総裁をヘッドハントしました。

 海上にある、水平線と同じ高さの島国の視点から物事を見るのではなく、大気圏の外から地球というマーケットを見なければいけないのではないか。私は、当社は、もちろんそうしています。そういうつもりです。でもまだこだわりがないか。もっともっと突き進もう。そんなことを思う今日でありました。