意志はマーケットに影響を与えると思います。政権が目標とする期待インフレ率(或いはデフレ率)が変われば、期待実質金利が変わり、為替のマーケットに影響を与えます。実際のインフレ率(デフレ率)が変わらなくても、意志によって期待が創られ、マーケットは動く訳です。日本取引所グループの誕生に合わせたかのように実施される株式の信用制度改革も、今まであった不合理な規制を合理的なものに変えるものではありますが、市場の流動性を高めよう、取引の利便性を高めようという意志(それが誰のものであるかは別として)を感ぜずにはいられません。この意志も、マーケットにきっと影響を与えることでしょう。たかが
人間、されど人間。経済もマーケットも、全てを創っているのは人間です。その意志の行く先を、注意深く見たいと思います。