帰ってきました東京ジャパン。今晩は米株新サービスのローンチでもあります。ジャパン&アメリカ。ワクワクしますね!なのですが、忘れる前にラトビアで中国ビジネス国際会議に参加した際の感想を少々。

 会議のセッションの中で、上海は国際金融センターになるかとの議論がありました。私の主張は(自分としては)単純明快。人民元がコンバーチブル(国際化・自由化)されなければ、他にどれだけ条件が揃っていようが国際的な中心になることは不可能。そして人民元が自由化されるには、中国国内の地域による経済力の差が縮まることが不可欠(そうでなければ内陸の、経済力がまだ弱い地域は経済的に壊滅的な打撃を受ける)。しかしそう云っても、敢えてそのテーマは避けるように、同調する人はいませんでした。他のセッションでは、中国のかなり有名な成功したビジネスマンが、北欧の或る国の土地を買ってリゾート開発しようとして許可されなかったことについて大きな不服がある(差別だ)と話していました。しかし中国では外国の人は不動産を買うことは出来ません。なんか違和感を感じましたが黙っていました。

 一方ラトビア。静かな街なのですが、ホテルやお店(レストランも商店も)のインテリアもクオリティが高く、経済活動があまり活発には見受けられないのに生活水準が高そうに見えるギャップが不思議でした。ラッツという自国通貨を使っているのですが、1ラッツは150円から200円程度。しかしどんなモノにも1ラッツ以下の値段がありません。教会入るのに4ラッツ。タクシーは近場でも3ラッツとか5ラッツ。どんな小物でも4、5ラッツ以上で売っています。かといってレストランでの食事代全体とかホテルの宿泊代が高い訳ではないのです。全体の物価は安いが、最低値段が高いという感じです。これは安いモノを作る・小さいサービスを提供する人達の収入水準を、税金を使わないで保つ、知恵でしょうか?さすがヨーロッパ。様々な試みをしてきたのでしょう。

 北ヨーロッパに於ける数日は、個人という単位の重要性と共に、世界の中の色々な評価軸を再認識する数日でした。