見えない部分は独自の伸び方をする。例えば植物。地上の伸び方は大体決まっていますし、変な伸び方をすれば剪定をすることも可能ですが、鉢植えの植物を引き抜くと、土の中では根がもじゃもじゃと想像もつかないような伸び方をしています。

 お天道様の下では悪事は中々出来ないもので、悪事は見えないところで発達することが多い訳ですが、善行であるビジネス・モデルには一定の限界と云うか、どんなにユニークなものでもその種類には自ずと幅がありますが、悪事・犯罪の類になると、それこそ想像もつかないような、悪い意味でのイノベーティブなアイデアが展開していたりする訳です。

 見えないので牽制が効かない分、独自の方向に進んでいくケースもあります。これは企業活動にもあるでしょう。ですから上場企業においては様々なことを開示させることによって、思い掛けないサプライズを減らすのです。しかしこれは悪いサプライズをなくすだけでなく、ビジネスアイデアを前倒しで世間に・競争相手にも知らせてしまうので、いいサプライズも減ってしまうと云う部分もあるかも知れません。それでも尚、開示させることによる牽制導入のいい効果の価値は、大変大きなものであると云わざるを得ないでしょう。

 見えない部分が独自に伸びる、独自の展開をすると云うことは、人の性癖とか、その手のことに一番大きな発達様式・現象を発見します。これらのことに気付いた時の発見の喜び、人の無限の想像力・可能性・個性に触れる感動は、何事にも替えがたいものがあります。しかしこの手のことの問題点は、密かに感動するしかないことであります。ちゃんちゃん。