皆様、新年あけましておめでとうございます。

 今年は寅年です。今年の”トラ”は、果たして何を意味しているでしょうか。これは知人から貰った年賀状に書いてあり思いだしたので受け売りですが、中島敦の山月記では、虎は「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」の表象でした。フーテンの寅さんでは、トラは何か愛嬌のある表象でしょう。大酒飲みのトラは、無頼な暴れ者のイメージがあります。タイガーマスクでは強いものの象徴でしょうか。しかしそれだけではない部分も感じます。そして動物の虎は、やはり猛々しいイメージがあります。

 山月記の虎はこれらの中では特別な存在である気もしますが、そうでもないのでしょう。トラは、その縞のように、色々な側面を持っているのでしょう。私にとっての「今年のトラ」は一体何を表しているのでしょうか。私はやはり、数々のトラの特性の中でも、敢えて臆病よりも勇気に注目したいと思います。虎穴に入らずんば虎児を得ず、と云う言葉があるのは、トラが何処かで勇気と通じている証拠でしょう。

 私は勇気を持って、この寅年に臨んでいきたいと思います。一昨年の正月から話しているように、私は一昨年始まった十二支の一周をビジネスマンとしての最後の一周にする覚悟です。今年は最後の寅年にする決意です。何事にも勇気を持って進んでいきたいと思います。今年もよろしくお願いします!