日中ほんのちょっとだけ或る店に寄り、印伝の名刺入れを買いました。印伝とは、薄手の鹿のなめし革に漆で柄を入れたもので、戦国の武将などが鎧や兜を飾りました。

 選んだ柄はとんぼ。黒い革の上に黒い漆でとんぼが描かれていて、落ち着きときらびやかさが同居しているような、素敵な名刺入れです。とんぼは勝虫(かちむし)と云って、前にしか飛ばないので不退転の決意を表したり縁起がいいと云うことで、戦国武将の間で人気の柄であったようです。

 前進あるのみ。私も大いに気に入りました。これからはいつも身に付けて、多くの人に私の分身である名刺を渡していきたいと思います。