穏やかな週末でした。

 土曜日、ちょっと用事があって会社に行く途中、ふと思い立って皇居東御苑に寄る。国立近代美術館前、北桔橋門(きたはねばしもん)から入り、江戸城天守閣跡前を通り、都心で一番高い所にある芝生に寝転ぶ。いつ行っても、この上ない至福感。暫く寝転んでいると肌寒くなり、大手門めがけて歩き始める。天守閣前広場にはジュウガツザクラと云う、今頃に咲く桜もあり、山茶花や椿も咲いている。のどかな空間。晩に知人宅で一年に一度の集まりがあるので、丸の内でおみやげを買い、鍛冶橋、即ち「丸」の縁にあるオフィスまで歩く。晩の集まりも、毎年のことなので、気の置けない雰囲気で和む。

 日曜日、昼過ぎまで書斎で仕事をしていたが、お昼を食べに駅前までゴソゴソと出掛ける。数ヶ月前にいきなり閉店した本屋の場所に、違う本屋が新装開店。広めの店内に、かなり多めに雑誌を扱っている模様。うん、これは私好み。しかし私の好きな雑誌は何故かなし。閉店してしまった本屋にはあったのだが。残念に思う一方、私の趣味が狭いオタク系に偏ってきているのかも知れないなどと考えつつ、無難な雑誌を買って隣のラーメン屋に。雑誌をめくりながらいつものスタメンなるものを食べる。そのまま斜向かいのサウナへ。

 築30年は経っているだろう何の変哲もない駅前サウナ。いつもより長めのマッサージを予約してから風呂とサウナへ。若干短足系の、無駄な脂肪のない男が多数。もちろんブヨブヨも。昔は私が一番若かったが、最近ではちらほらと私より若い人も。階を移り、窓際のマッサージ台へ。暖かな風を狭く開けた窓から感じながら80分間。パソコンばかりして凝っている背中・肩・腕を中心に揉んでもらう。体と気持ちがグニャグニャになる。そのまま同じ階の仮眠室へ。大きなテレビが二台。違う番組を流している。リクライニングシートに体を沈めると、後方での喋り声や、少し大きめのテレビの音、遠くから漂う煙草の匂いなどが完全雑多な環境を作り、一気に眠りに引きずり込まれていく。ホワイト・ノイズの中での、短いながらも心地良い深い眠り。顔の下に敷いたタオルにはよだれの水溜まりが。再び風呂&サウナをする。

 あー、極楽。冬至とは思えない、本当に穏やかな週末を過ごしたのでした。慣れ親しんだコースは、やっぱりいいものですネ。