昨日、当社のチーフ・エコノミストの村上尚己が、「首相交代で何が変わるのか?」と云う緊急レポートを発表させて頂きました。村上はゴールドマン・サックス証券でシニア・エコノミストを務め、この9月より当社チーフ・エコノミストに就任しました。各候補者の経済政策と市場への影響などをズバッと斬ってますので、当社WEB上で是非御覧下さい。

 で、次の首相、私は誰がなるかと同時に、どの位の期間務めるのかに興味があります。約21年前に中曽根首相が退任してから福田首相まで、実に13名の首相が政権を執ってきました。竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田(敬称略)。夥しい数です。途中小泉首相が5年超政権を執っていますから、残りは15年間を12人で担当してきたことになります。平均1.25年。これはあまりにも短い。世界の先進国どこを見ても、そんな国はありません。普通5年ぐらいはやっています。

 昨日、或る会社の社長さんと話していてこの話題になったのですが、どんな会社だって、社長が1年ちょっとで15年間替わり続けたら、恐らく潰れるでしょう。潰れはしなくてもガタガタになるでしょう。次の首相、もしくは近未来の我が国の首相は、きちんと長い間、責任をもって政治をして欲しいと思います。

 しかしその前提条件として、今の選挙制度や議院内閣制は見直されるべきだと思います。インターネットを通じて、多くの国民が情報の摂取も発信も簡単に出来るようになった時代に、今のような『超』間接民主主義は、時代遅れだと思います。選挙制度や議院内閣制を見直すと云った、我が国の将来のための根本的な問題に向かい合うような、そんなリーダーに出て来て欲しいものだと思います。(まぁ、今の制度の中では、無理ですかね。。。これを以て悪循環と云う。)