最近、深夜でも開いているレストランの特集をよく見かける気がします。

 私は元々深夜レストランは好きで、お気に入りのレストラン(これは鮨であれ、和食であれ、西洋料理であれ)の多くに共通する点は、予約が要らない、もしくは直前でも席が取れることと、深夜まで開いていることです。なので、昨今の深夜レストラン・ブームは、私にとってはありがたいことで、これを契機にお気に入りレストランのポートフォリオを充実させたいと考えています。

 しかし何故今、深夜レストランの需要が高まっているのでしょうか?

 東京は世界の先進都市には珍しい、深夜公共交通手段がない街ですが、その状況が変わった訳ではありません。好景気で仕事が増え、食べに出掛けるのが遅くなっている、と云う仮説もありそうですが、必ずしも好景気とは云えない気もしますし、この点は微妙です。

 思うに、テレビのハード・ディスク・レコーダーなどが普及し、決まった時間に帰宅してテレビにかじりついて人気の番組を見る必要がなくなり、或いはデジタルコンテンツの充実によって、時間帯を共有して一緒に人気番組を見る文化と云うかノリが減り、或いはそもそもインターネット上のコンテンツがテレビ番組から人気を奪ったとか、このようなIT系の進歩が、人々の特定時間帯への束縛を解放し、それが深夜レストラン需要の増加に繋がっているのではないでしょうか。

 う~ん、屁理屈ですかね。理由はどうでもよろしいので、この機に乗じて美味しい深夜レストランを探したいと思います。