銀行預金の金利水準には我慢がなりません。

 全国金融機関平均で、普通預金で0.2%程度、定期預金でも1年のスーパー定期で0.35%程度、大口預金でも0.4%程度です。これは2月に日銀が、政策金利を0.25%から0.5%に引き上げた際も、銀行は殆ど預金金利を上げなかったので、市場金利との乖離は大幅なものとなってしまった訳です。

 アメリカなどでは、政策金利が上がれば、個人向けの預金金利もほぼ完全に連動して引き上げられます。しかし日本ではそうならない。これはおかしな話です。カテゴリー別に見ると、我が国に於ける最大のお金の貸し手は個人ではないでしょうか?預金と云う形で、銀行にお金を貸している訳です。一方最大のお金の借り手は、カテゴリーとしては銀行です。

 金利が上がれば、貸し手はより多くの金利を得られるようになり、借り手はより多くの金利を払わなければならない。これは当然のことです。しかし我が国ではそうならない。当社、或いは親会社であるマネックス・ビーンズ・ホールディングスも、当社に於ける信用取引用の資金を手当てするために、常に継続的にお金を借りていますが、それは当然、市場金利に連動した金利を払っています。

 そこで今般、どうせお金を借りて、高い金利を払うなら、当社のお客様にその金利を払った方が良いと考え、マネックス・ビーンズ・ホールディングスが発行する3ヶ月の短期債を、当社で扱って個人のお客様に販売することとしました。金利は1%(年率税引前)です。短期金利上昇のメリットを、きちんと個人のお客様に還元したい。そう云う思いから、グループ一丸となって実現した商品です。

 今日は宣伝のようになってしまいましたが、これからもお客様の視点に立った金融商品とサービスの開発に、真剣に取り組んでいきたいと思います。