仕事をする上で、或いは何かを創り出す、実現する上で、「継続」することが何よりも大切だと思っています。

 人はエクスキューションよりもアイデアの方を重要に思いがちですが、私はアイデアは至る所に転がっており、或いは自分よりも優秀な人が自分よりも早く思いついたと考えることが確率的に妥当だと考えており、そのアイデアを実行することの方が、遙かに重要だと思っています。更には、何かを達成するためには、継続しなければ大きな力となり得ません。

 有名なエジソンの言葉は、このことを如実に言い表しているのですが、週末に羽生善治さんの著作である『決断力』(角川書店刊)をパラパラとめくっていたら、同じことが書いてありました。

(以下引用)

 第五章 才能とは、継続できる情熱である

(前略)

 何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

(中略)

 一つのことに打ち込んで続けるには、好きだということが根幹だが、そういう努力をしている人の側にいると、自然にいい影響が受けられるだろう。さらに、ペースを落としてでも続けることだ。無理やり詰め込んだり、「絶対にやらなきゃ」というのではなく、一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落としても、毎日、少しずつ続けることが大切だ。無理をして途中でやめてしまうくらいなら、「牛歩の歩み」にギアチェンジしたほうがいいと思っている。「天才とは一パーセントの閃きと九十九パーセントの努力である」というエジソンの言葉は、どの世界にも共通する真理をついた言葉である

(後略)

 蓋し名言。天才は一日にしては成らず。私も精進して継続して参りたいと思います。